心理士カウンセラーのブログ

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【好きなことだけで高校を決めていい?】

2023.06.22

進学する高校を選ぶ際に

「〇〇が好きだから」という理由で

専門的に、その好きな「〇〇」が学べる

高校を進学先に選ぶ子どもが

とても多くいます。

好きなことをもっともっと学びたいという気持ちは

本当に素晴らしいと感じます。

好きなことを仕事にできたら

とても幸せでしょう。



例えば、「絵」が好きだから

絵をもっともっと学びたい!

「料理」が好きだから

料理を専門的に学べる学校に進学したい!

という感じです。

さて、いざ高校に進学する際に

「〇〇が好きだから…」

という理由のみで進学先を決めて

本当に良いでしょうか?

これについてお話ししたいと思います。

進学先の選択、出来る限り失敗したくないですよね。

では、詳しくご説明いたします。


《高校進学の目的は「好きなこと」を極めることですか?》

さて、ここで質問です。

高校進学の目的は、

「好きなことを極める」

ことでしょうか?

それとも、

「高校卒業資格の取得」でしょうか?

現在の高校進学率は

なんと98.9%です。

100人中、だいたい99人は

高校に進学しています。

そして、そのほとんどが

「高校を卒業」しています。

好きなことに没頭することも

良いと思います。


しかし、令和の今、

万が一、高校卒業資格を

取得できないとなれば・・・

これから社会に出ていくに際して

大きな足枷になりかねません。


中学校時代、

不登校や病気での療養等、

もし、何かしらかの課題があったのであれば

「高校卒業資格取得」を第一に考えて

高校を選ぶ必要があります。

また、発達に課題があったり

グレーゾーンだったりするのであれば

「好きなこと」で高校を選ぶのではなく

その子の“特性や課題”に沿った環境で

指導を受けられる高校を選ぶことを

第一に考えるべきではないでしょうか?


《好きなことはいつ学ぶのがベスト?》

中学校時代にポジティブな

思い出に出会えなかった生徒は

「高校生活」こそ

充実した生活をしたいと

頑張りすぎる傾向があります。

それに加えて、好きなことで

本人に「負担」をかけてしまうと

本当は好きだったことが

好きでなくなったケースもたくさん見てきました。

それよりもまずは心を安定させ

人と触れ合い

高校卒業資格取得を確実のものとし

そして、「高校生活の充実化」

さらに言えば、

ひとつのことだけに特化するのではなく、

色々なことや様々な体験を幅広く学ぶ

ことができれば、その後の社会生活で

親から本当に“自立”した生活を

送る時のチカラになると考えます。
 

色々なことを幅広く学んだ結果、

本当にやりたいことが見えてくるのです。

私はよく中高生とお話をするときに

今の好きな事の話を聞くのが大好きです。

その時の子供たちは皆「イキイキ」しゃべってくれます。

それを受け入れたうえでこう提案します。


では、

ひとつの世界だけで色々考えるよりも

もっとたくさんの事を経験しませんか?」と。

「好きの範囲拡張」

と勝手に名付けています。

なぜなら世の中は広いです。香川県だけでなく

仕事や大学時代に首都圏にいかれる保護者や

さらに言えば海外勤務、海外旅行でも構いません。


知らないステキなことはまだまだあります。

中高生が社会を照らすライトを“懐中電灯”と

例えればわかりやすいと思います。

残念ながら懐中電灯での

照射範囲は決して広くありません。

その照射範囲の中だけで

好きを決めるよりも

たくさんの「好きな事」予備軍を知ったほうが

価値観だけでなく自己肯定感も

広がりそうな気がしませんか?

社会に出れば責任の伴う自由が手に入ります。

見える世界観も懐中電灯から

照射範囲が大きく照らされ

目に入るモノ事全てが新鮮に映るでしょう。

来るべきその時”のために瞬発力をもって

動けるよう様々な体験をする

高校生活にフォーカスしてほしいと願っています。


まずは、今まで経験することがなかった

様々な体験をして

未来の選択肢を増やしましょう。



《好きなことで高校進学した結果》

ある高校生がいました。

中学校時代に不登校を経験し、

残念ながら友達にも恵まれませんでした。

一人でいる間、

ずっとずっと絵を描いていました。

大好きなマンガのキャラクターを

素人なりに誰よりも上手に描いていました。 

そして、もっともっと絵を上手に描きたいと思い

絵を学べる通信制高校に進学しました。

しかし、自分よりももっともっと上手な同級生はいるし

自分自身、どんなに描いても上手にならないし、

次第にスランプになり、

そして、絵を描くことが「苦痛」にまでなってしまったのです。

絵を専門的に学べるということで入学した

通信制高校だったので

そのまま通学し続けることが困難になり、

最終的にはその高校も退学することになったのです。

松陰でも実はイラストを学ぶ専門コースを

試験的に導入したことがありましたが

預かる生徒の人生を総合的に判断し

絵が本当に好きな生徒には

趣味で書いてもらい松陰での3年間は

実社会で“自立する力”を身に付けてもらうよう

控えめにあえて中四国で一番いろんな事を

体験できる通信制高校として

自立した多くの生徒を輩出しています。

好きなことを極めたい、

人は皆、そう思います。

しかし、その道はとても険しいことが多いです。


それを知ったうえで

本当に絵が好きで“それでご飯”を

食べていきたい生徒には芸術系の大学や

専門学校に送り出しています。

ひと昔前ならYouTubeが好きだから

ユーチューバーになりたい!


ゲームが好きだからプロになりたい。

絵が好きだからイラストが描きたい。

本当に素敵な事だと思います。

私は、一番好きなこと、だけでなく

二番目に好きなこと、三番目に好きなこと、

というように

できればチャレンジしてみたいことを

10個くらい挙げるべきだと思っています。

チャレンジしたいことが10個もあれば

1つくらい挫折を味わったとしても

残り9個もやりたいことがあるのです。

しかし、チャレンジしたいことを

10個も掲げることは

とても大変です。

だから松陰高等学校 高松校・丸亀校では

さまざまな場所で

普通では体験できないようなイベントを

多数、開催する教育に力を入れてきました。

それはこれからもどんどんスケールアップ

していくつもりです。
 
ただし松陰高校は全ての校外行事は

主体性を尊重し“自由参加”です。 松陰高等学校 高松校・丸亀校に

どんなイベントや体験学習があるのか

詳しく知りたい方は

是非、一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校に

お問い合わせください。

また、松陰高等学校 高松校・丸亀校の先生は

生徒の皆さんのカウンセラーでもあります。

なんでも親身になって

相談に乗りますよ。



松陰高等学校 高松校・丸亀校では

子どもの居場所作りだけでなく

保護者の居場所になるよう

いつでも相談に乗れる体制を作っています。

誰に何を相談して良いのか

なかなか分かりにくいこの時代。

子どものことだけでなく

さまざまなことをご相談ください。 

また、松陰高等学校がどのような居場所なのか気になる方は

是非一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を

見学してみてくださいね。





《最後に…》



松陰高等学校 高松校・丸亀校では

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査や

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果を元に



お子さんにとっての

ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。





また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。





どんな子どもでも

さまざまな特性があります。



その特性は

子どもを苦しめるだけではなく



使い方を変えれば

大きな武器になるのです。



WISC-Ⅳ (ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は

いつでもお気軽にご連絡ください。



お待ちしております。





また、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査や

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査を

ご自身でとれるようになりたい先生は



WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査のとり方や

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査のとり方も

お教えしています。



その場合もお気軽にお問い合せください。



では。。。





松陰高等学校 高松校・丸亀校

☎087-813-3781

info@kagawa-mirai.jp

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