心理士カウンセラーのブログ

Psychological counselor Weblog

【友達とのほどよい距離感】

2023.10.26

中学校時代、

クラスの同級生との接し方に

苦手意識を持つ生徒さんの保護者から

よくこんな相談を受けました。

「高校に進学して友達とうまく付き合っていけるのか?」

というものです。

別のケースでは、

学校には通えていて、

同級生ともそつなく遊ぶんだけど、

特定の友達がいないようなケース。

また、

地域のお祭りや近所の催しに、

誰かを誘って一緒に行く事がないから心配

というケースもあります。

こういった相談をされるご家庭のお子さんの性格は、

総じて静かで穏やか。

優しい子が多いのも特徴です。

中学生の時クラスメイトと距離があった生徒さんは、

進学後、友達とどう付き合えば良いのか?

よく分からないまま友達作りに頑張りすぎて

しまうケースもよくあります。

その結果として、

距離感がつかめず友達に依存し過ぎてしまったり、

過度に顔色をうかがったり、

友達の言うことを過度に受け止めてしまったり

してしまいます。

では、

友達と“ほどよい”距離感や良好な関係性を

築くために気を付けるべきポイントは何か?

詳しくご説明いたします。
 

《適度なコミュニケーション》


高校生活において良い交友関係を築くには、

互いの距離感が掴めるまでは適度な

コミュニケーションが良いと思います。

最初から過度な連絡は友達にとっても

また、自分にとっても重荷になるでしょう。

もちろん少な過ぎる連絡も問題かもしれません。

日に何回というのは状況によって異なるので

一概には言えませんが、ひとつの基準として

「深夜」や「早朝」のやりとりが頻繁に続くケースは

お互いの生活とプライバシーも尊重しましょう

という旨の話を、

私たち職員がすることもあります。

コミュニケーションの量や時間帯にも関係してきますが、

お互いのプライベートな情報や

秘密は絶対に守らなければなりません。

他の友達に「内緒」で話すことも厳禁です。

一度、発した言葉は取り消しができません。


電話や対面だけでなくSNSやグループLINEでも

不用意な発言で今まで積み重ねてきたこと全てが

台無しになることさえあるのです。

親しき仲にも礼儀あり、ですので言葉には

最低限の配慮は必要です。

とはいえ、友達の興味や趣味にも過度に

合わせる必要はありません。

10人いれば興味や趣味も10通りあります。

興味や趣味は人によって異なって当然なのです。


《時には一歩引くことも…》


親友だから常にそばにいないといけないとか

友達だから何もかも一緒というのは

後々に問題となることも多いでしょう。

自身にとって関係がないと思われることは

「一歩引く」ことも重要です。

どうしたら良いのか分からないような時は

信頼のおける先生や大人に相談しましょう。


そして、距離感を見直して友人関係を

良好に保つアドバイスをもらうと良いでしょう。

≪これらの本質的な原因はある?≫

人との付き合い方は、

もって生まれた特性や気質に左右されることが

大きいので、仮にお子さまに特定の友達がいなくても

過度に心配しないほうが良いんです。

学校行事や屋外活動を通じてお子さんと

気の合う仲間は自然にできてきます。

もちろんタイプにもよりますが、

本人の意思で、積極的な友人関係を求めない

気質の子供も一定数います。

逆に、

友人関係を求める傾向が強ければ、

生徒自から様々な人と交友関係を広げていきます。

ただし、このタイプの生徒にとって、友人関係は

優先度が高いので多少の犠牲を払っても

その人と付き合おうとします。

この場合の注意として、

何か意見の相違があると自分が我慢したり、

相手に我慢を求めたりして

人間関係の悩みを抱えることが多くなる

可能性も少なからずあります。

友人関係を求める気持ちが強くなければ、

生徒は自分から人を求めることも少ないでしょう。

この場合、興味は他に向かっています。

もし、その興味や趣味を共有できる人と出会えれば

その趣味を通して友人は自然とできてきます。

≪保護者はどう接すればよいのか?≫

ある男子生徒は、乗り物が好きで、友達と遊ぶより

乗り物をネットや図鑑で見ている方が好きでした。

小学校の時は、

乗り物のことをよく知っているので

クラスでも物知りとして一目置かれていたようでした。

それでも、特定の友達はいなかったようです。

中学生になると、

乗り物博士に興味を持つクラスメイトはおらず、

それでも彼はマイペースでした。

高校に入学すると、

そこでやはり乗り物好きな子と良く話すようになり、

お母さんは、

「初めて息子が友達とのやり取りを嬉しそうに家で話してくれた」

と少しホッとした様子で話してくれました。

友人との直接的なコミュニケーションから

社会性を学ぶ子がいるのと同じように、

自分の得意分野を媒介としたコミュニケーションから

社会性を学んでいく子もいます。

ただ、

求めているものへのアプローチ方法や質が違うのです。

お子さまにもいつか特定の友達が見つかります。

安心して見守ってください。


《問題が発生した際に…》

 お友達とはいっても、

人は誰もが異なる「個性」があります。

育った環境

考え方

友情の成熟度など

その時その時の成長の過程で、

友達との付き合い方も変わっていくものです。

その結果、時には問題が発生することもあるでしょう。

そもそもとして、

友人関係の何もかもが全て上手くいくことは、

極めてまれであることを

覚えておく必要があります。

問題が発生した際は、

まず、相手が何を望んでいるのか

しっかりと相手の立場に立って考え、

聞きとることで、

社会性や対人対話力が少しずつ身についていきます。

とはいえまだ未成年。

時には当人同士だと、上手く問題が解決しないことも

きっとあるでしょう。

その時はお互いにとって信頼のおける大人に

介入してもらうのがベストです。

高校生だから自分のことは自分で、

と思うことは大事ですが

二度とない大事な高校生活
 
楽しい日々は1日でも多い方が良いはずです。

そのためにも高校生活では

信頼できる大人に相談できる高校生活を

送ってほしいと切に願います。


円滑な大人の介入を試みる際、可能であれば、

前もって友達同士、お互いにとって

信頼できる大人とのコミュニケーションの場が

あった方が良いかもしれません。

松陰高等学校 高松校・丸亀校では

友人関係の問題などにも教員や

カウンセラーが間に入って解決しています。

人生は“付き合う友達で決まる”とも言われています。

10代のうちは、どんな事でも解決できる環境で、

人付き合いに向き合うことができれば、

いつかお子さまは

“一人で自分自身の問題と向き合える”ようになります。

リアルな社会で自分の足で力強く歩める社会人と

なるまで、今はお子さまと心を一つにして

一緒に乗り越えてください。

お子さまはそれを求めていると思います。

≪反抗期や思春期真っただ中のケース≫

思春期、

反抗期の子どもは一時的に親を疎ましく感じ、

反抗的態度をとったり親を避けたりします。

しかしこれまで同様、大切なお子さまとしてしっかり

愛情表現をしてください。

高校生と言えば、

身体はすっかり大人で考え方も毎日成長してきていますが、

まだまだ親の保護下にあります。

家の居心地がよく、親から愛され、家族の大切な

一員であることを感じることができれば、

自尊心を持ち

自分の高校生活や卒業後の人生を大切にするようになります。

この支援がなければ、

寂しい子は付き合う友達に

のめりこみがちになります。

家には自分にとっての居場所があることを

お子さまが知っていれば、

自分のことも友達も大切に出来るようになります。

ちなみに松陰高等学校 高松校・丸亀校では

中学校になかなか通えなかった子どもでも

楽しく通えるような仕組みがあります。

 ご興味がある方はお気軽にご連絡ください。
 
高校進学や就職、WISC-Ⅴ(ウィスク5)

検査についてもし、気になること等あれば

いつでも気軽にご相談ください。

松陰高等学校 高松校・丸亀校の先生は

生徒の皆さんのカウンセラーです。

子どもの居場所作りだけでなく

保護者の居場所になるよう

いつでも相談に乗れる体制を作っています。

誰に何を相談して良いのか

なかなか分かりにくいこの時代。

子どものことだけでなくさまざまなことをご相談ください。

一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を見学してみてくださいね。

 

 

《最後に…》

 

松陰高等学校 高松校・丸亀校では

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査や

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果を元に

 

お子さんにとっての

ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。

 

 

また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。

 

 

どんな子どもでも

さまざまな特性があります。

 

その特性は

子どもを苦しめるだけではなく

 

使い方を変えれば

大きな武器になるのです。

 

WISC-Ⅳ (ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は

いつでもお気軽にご連絡ください。

では。。。





松陰高等学校 高松校・丸亀校

☎087-813-3781

info@kagawa-mirai.jp

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