心理士カウンセラーのブログ

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【高校生活に慣れればアルバイトをした方がいいの?】

2023.11.28

高校生になり、新しい環境で高校生活に慣れ

毎日通えるようになる事はとっても大切ですよね。

まずはこれを目標にして高校生活をスタートする

場合も多いと思います。

本人の頑張りもあって高校生活に慣れた後、

どのような目標を立てているのでしょうか?

大学進学に向けて先生と勉強計画を立てる。

就職に向けさまざまな職種を授業で体験する。

専門学校で得意分野を学びたい。

生徒それぞれの目標が出始めると思います。

高校生活は高校生の学びを進めると同時に、

「未来」の自分をイメージし、準備する場でもあります。


純粋に高校生活だけをずっと満喫したい

と考えていたとしても、数年後は必ず社会人になります。

それまでの間に大学や専門学校をはさんだとしても

数年後には社会に出ます。

社会に出るという事は、

「自分の力で生きる」

という事です。

とは言え、今この話を高校生にしても

いずれ就職するし、働くのは大変そうだから

先延ばしで良いかな…

って考えていないでしょうか?

今回は、可能であれば高校在学中に

アルバイトをした方が良い4つの理由

について詳しくご説明いたします。

《高校在学中にアルバイトをした方が良い4つの理由》

では、さっそく本題です。

高校在学中にアルバイトをした方が良い4つの理由とは

1)仕事についての実務経験を積む
2)仕事上の責任感の育成
3)人間関係スキルの向上
4)今後のキャリアへの洞察  

ということが挙げられるでしょう。

では、各々を詳しくみていきましょう。


《仕事についての実務経験を積む》

高校生のアルバイトだとしても、

特定の業務を行うことでその分野の

特定のスキルや知識を身に付けることができます。

例えば、

コンビニのお仕事だったとしても

商品の品出しや廃棄管理、清掃やゴミ出しなどなど

関連する仕事内容は色々とあるはずです。

また、

高校生からアルバイトをしておくと

労働倫理も早い内から学ぶことはできます。

具体的には、時間厳守や会社の方針などの理解などです。

お金をもらうということは一体どういうことなのか?

ということを早い内に学ぶことはとても大切です。
 
時給をもらっているということはその1分1秒に

賃金が生じているということになります。

当たり前ですがこれを知ると知らないで生じる

差は決して小さくありません。


学生生活で学ぶ学問は正解を答えれば〇がもらえます。

しかし、

社会生活では一つの問題に対して正解がいくつも存在します。

この問題解決能力もアルバイトで高校時代から身に付ける

ことができる大きな要素になります。


《仕事上の責任感の育成》

アルバイトだから業務についての責任はない

と考えるのは少々浅はかかもしれません。

責任を持つことの中には

時間管理(時間を守る)
業務遂行(きまりを守る)
臨機応変な対応(柔軟な対応)

なども含まれます。

アルバイトだから出勤も退勤も適当で

良いということはないですよね。

業務についても同じです。

学校であれば

「宿題を忘れました」

で済んだとしても、

業務においては通用しない場合もあるでしょう。

そのようなこともアルバイトで

学ぶことができるのです。



《人間関係スキルの向上》

学校においては基本的には同学年での

関わりがメインになります。

しかし、アルバイトではそうはいきません。

店長や先輩スタッフ、パートの方など

さまざまな方と円滑なコミュニケーションを

とることが大切になります。

中には同学年でのコミュニケーションは苦手だけど

年配の方からはとても可愛がられるということもあります。

年上の人達に可愛がられるのはその子も強力な武器です。

今後、身に付けておいて絶対に損はないでしょう。


《今後のキャリアへの洞察》


アルバイトとは言え、働いたことがない子から

すれば働くということは全くの未知の世界になります。

しかし、

誰もがいずれ働くことになります。

働いたことが全くないと、

仕事を選ぶ際の「取捨選択」も

しにくくなります。

例えば、全く食べたことがない2つの料理

があったとして2つのうち、どちらが食べたい?と

聞かれても応えることはできないでしょう。


しかし、アルバイト経験があると、

少なくてもその分野の経験はあります。

また、

働く上で自分自身の性格上、

どんなことを重視すれば良いのかも

アルバイトを通じて分かってきます。


《発達に課題がある子ほどアルバイトしよう》


保護者さまからすれば勇気がいると思いますが

仮に発達に課題があったりグレーゾーンの子どもこそ

アルバイトをどんどんしていくべきではないでしょうか?


その理由としては、

アルバイトであれば失敗しても

正社員であれば許されないことでもアルバイトのうちは

周りがフォローしてくれます。

だからこそ、アルバイトの中で学んでおくのです。

万が一、アルバイトを辞めたとしても適切な表現かどうかは

置いときますが生徒のキャリアに一切キズが付きません。

しかし、正社員を1ヶ月でクビになってしまったら

その後の就職が大変になる可能性もあります。

そういった面でも高校在学中にアルバイトをしておくべきでしょう。

松陰高等学校では“ある程度高校生活に慣れてくれば”

在学中のアルバイトも奨励しています。

もちろん家庭の方針もありますので勝手に職員が

勧めることは一切ありませんのでご安心ください。


もちろんアルバイトの業種の相談や履歴書の指導、

面接練習などもおこなっています。


《どうしてもアルバイトは難しい場合》

今回は「アルバイトの大切さ」を書きましたが

絶対にしなければいけないという訳ではありません。

松陰の生徒の割合でいえば1/3弱の生徒が

2~3年生頃を境に学校と家庭と話し合ったうえで

アルバイトを始めています。

でも、いざアルバイトとなると、私には難しいかも…

と感じている生徒さんもいます。

そういう場合でも、

アルバイト以外で社会的経験値を積む方法は

松陰にはあります。

それが自由参加の数多くの行事への参加です。

ご存じの方も多いと思いますが、

松陰高校は高等教育以外での行事が非常に多いです。

よく関係各所から聞かれる質問に、

「たくさんの年間行事の実施は企画管理が大変じゃないですか?」

「どうして松陰は“リアルな体験”を推奨するの?」

という目的や意図について本当によく聞かれます。

松陰高校のたくさんの体験や行事、アウトドア活動は

生徒の意思を尊重しすべて自由参加になっています。

行事やイベントを多く実施する理由は

「さまざまな実体験でしか積めない経験値」

を生徒に得てもらいという思いから成り立っています。

アルバイトが難しい生徒でもこれらの

行事に出ることによって先に述べた

・仕事についての実務経験を積む
・仕事上の責任感の育成
・人間関係スキルの向上
・今後のキャリアへの洞察

・時間管理(時間を守る)
・業務遂行(きまりを守る)
・臨機応変な対応(柔軟な対応)

に準じた体験を沢山積んでもらっています。

松陰高等学校では子どもの居場所作り

だけでなく、将来を見据えた3年間にし

保護者の居場所になるよういつでも

相談に乗れる体制を作っています。

誰に何を相談して良いのか?

なかなか分かりにくいこの時代。

子どものことだけでなく

さまざまなことをご相談ください。

また、松陰高等学校がどのような

居場所なのか気になる方は是非一度

高松校・丸亀校を見学してみてくださいね。


《最後に…》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査や
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果を元に

お子さんにとってのベストな教育環境や

指導方針を組み立てています。

また、ご希望の方は高松校・丸亀校でも

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。

どんな子どもでもさまざまな特性があります。

その特性は子どもを苦しめるだけではなく
使い方を変えれば大きな武器になるのです。

WISC-Ⅳ (ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は

いつでもお気軽にご連絡ください。

お待ちしております。

では。。。

松陰高等学校 高松校・丸亀校

☎087-813-3781

info@kagawa-mirai.jp

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