心理士カウンセラーのブログ

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【中学校にあまり通えていない生徒が心機一転、高校で変わるために】

2023.10.13

この時期の良くある相談事です。

さまざまな理由で中学校になかなか通えなかった

わが子が「高校に行きたい…」と

前向きな気持ちを口にした時、

多くの親御さんの心の中には

「この子が3年間、通い続けることができるのか?」

という心配や疑問を抱くと思います。

わかります。

ほとんど最初はこの心配事が付き物です。

当然、高校は義務教育ではありません。

一般的に高等学校では中学校よりも

さまざまな面が厳しくなります。


ただし、中学校では不登校傾向だった子どもが

高校で大きく変わるケースもあります。


それは、なぜなのでしょうか?

何か対策はあるのでしょうか。

詳しくご説明いたします。


《高校卒業資格取得の3要件》

先ほど、高校は中学校よりもさまざまな面で

厳しくなる、と記載しました。

それは、一体どういったことなのでしょうか?

中学校は、

・学校に行かなくても

・テストを全く受けなかったとしても

「卒業」はできます。

と言うより、させてもらえます。

仮に様々な理由で不登校だったとしても

3年間在籍すれば卒業できるのです。


しかし、

高等学校ではそうはいきません。

高校卒業資格の取得には“3つの要件”

というものがあります。


仮にそれが「全日制高校」であれば

3分の2以上の授業の出席
全ての定期テストで赤点ではない
特別活動30時間の参加

が必須となります。

最低限これらをこなさないと

高校卒業資格の取得にはなりません。


では、見方を変えて、

生徒の内面を心理学でアプローチした場合、

子ども達は発達の過程で

上記のような高校卒業資格に必要な3要件を

どのようにこなしていくのでしょうか。


《心理学上の発達区分》

発達心理学では人間の生涯にわたる発達を

1)出生前期
2)新生児期
3)乳児期
4)幼児期
5)児童期
6)青年期
7)成人期
8)老年期

の8期に分けることが一般的になっています。


高校進学を考えるタイミングは上記の

5~6の“児童期”と“青年期”の間になります。

この時期は「思春期」とも重なりますね。

≪そもそも思春期ってなんだっけ?≫

例えばホルモンが激変する思春期と

更年期を比較すると共通点があります。

女性であれば生理が始まった頃

いつくるかわからない不順な生理や

自分の身体が変化していく不安の中

わけもなくイライラして反抗してみたり

些細な事に傷ついたりした人も多いと思います。

思春期は女性ホルモンが増え、更年期は減っていく。

そこで「現れる症状」はとてもよく似ています。

男子も思春期は同じと考えてください。

ただ思春期の子供を取り巻く大人が

接し方を間違いやすい理由をあげれば…

生徒自身が「モヤモヤする自分の気持ち」を

表現力や表現方法を知っている大人のように

うまく説明することが出来ないのも

思春期が理解されにくいひとつとも言えます。

自己表現が苦手な生徒は塞ぎがちになります。

発達段階において高校進学を迎える正に

“そのタイミング”が思春期ど真ん中です。

児童期から青年期、さらには“思春期”と重なり

“それ”は、ひとつの壁として子供の前に現れます。


そこをうまく乗り越えることで

子どもは大きく成長するのです。


《青年期を迎える》

発達段階の中での青年期では

・人間としての在り方や生き方を考える
・自らの個性、適性を伸ばす
・自らの進路について主体的な選択をする
・他者の善意や支えに感謝する
・社会の一員としても自覚を持ち始める

ということを行っていきます。

これらは、子どもの内側、つまり内面で

おこなわれている場合も多く、

子ども自身を一見すると

何も変化が起こっていないように

感じるかもしれません。


しかし、上記のような

「重要な精神的な脱皮」

が行われているのです。
  

《思春期に起こること》

また、思春期には

自分を否定したくなる気持ちと、

皆が自分に注目しているように感じてしまう状況、

やれば何でもできると過信してしまう思考が

入り乱れます。

そのため、昨日は落ち込んでいたのに

今日はケロっと元気にしている、

しかし、明日はまた落ち込んでいる、

という状況も起こりえるのです。


《環境が思考を育て、行動を変える》

家の中で悶々と考えても

なかなか思考はまとまりません。


今まで違う環境、違う考え方を持つ人

との関係が思考を育てていきます。


子どもが安心して過ごせる環境。

そして、何でも話せる人が揃えば

人は大きく成長しています。


その大きな成長こそが

【児童期から青年期への移行】



いわゆる思春期を抜けることにつながるのです。


結果として、子ども自身が

やるべきこと、将来の目標を

明確にすることができ、

そのために何をどう実践していけば

良いのかを考え、行動に移していくのです。

社会情勢が大きく動いている今の時代

高等学校卒業は必須とも言えます。

本当の意味で我が子にとっての

ベストな学び舎、ベストな環境が見つかれば

子どもは自然と大きく育ちます。

子育てを逆算すると親御さんからすれば

もうすぐ子育ては終了になります。

子供が手を離れた親は皆口をそろえて

「色々大変だったけどあっという間だった」

と言います。

少し寂しいですよね。

だから大半の子育てを終えた保護者は

「大変だったあの子育てを、もう一度したい」

と言うそうです。


子育ての最後の仕上げを思い

一緒に取り組んでいきましょう。


ちなみに松陰高等学校 高松校・丸亀校では

中学校になかなか通えなかった子どもでも

自立を促し自己肯定感を高めながら

楽しく通えるような仕組みがあります。


ご興味がある方は

お気軽にご連絡ください。


また、高校進学や就職、

WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査について

もし、気になること等あれば

いつでも気軽にご相談ください。



ちなみに松陰高等学校 高松校・丸亀校の先生は

生徒の皆さんのカウンセラーでもあります。


なんでも親身になって

相談に乗りますよ。


松陰高等学校 高松校・丸亀校では

子どもの居場所作りだけでなく

保護者の居場所になるよう

いつでも相談に乗れる体制を作っています。

誰に何を相談して良いのか

なかなか分かりにくいこの時代。


子どものことだけでなく

さまざまなことをご相談ください。


また、松陰高等学校がどのような居場所なのか気になる方は

是非一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を

見学してみてくださいね。


《最後に…》

松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査や
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査の結果を元に

お子さんにとっての
ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。


また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。


どんな子どもでも
さまざまな特性があります。

その特性は
子どもを苦しめるだけではなく

使い方を変えれば
大きな武器になるのです。

WISC-Ⅳ (ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は
いつでもお気軽にご連絡ください。

お待ちしております。 では。。。


松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781
info@kagawa-mirai.jp

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