心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
【その子のペースで、その子の未来へ進める高校があります】
2026.10.13

「朝、どうしても布団から起き上がることができない」
「みんなと同じ教室にいるだけで、心がすり減ってしまう」
「頑張りたい気持ちはあるのに、身体や脳が思うように動かない」
「この子の将来はどうなってしまうのだろう……」
香川県内(高松市・丸亀市周辺)にお住まいで、
中学生のお子様の姿に胸を痛め、
一人で悩みを抱えていらっしゃる親御様は少なくありません。
こんにちは。
松陰高等学校 高松校・丸亀校の広報担当であり、
特性のある子どもの対応をしている教員です。
毎日のお子様の葛藤、
そしてそれを見守る保護者様の深い焦りや不安に
日々向き合っている立場から、
まず最初にお伝えしたいことがあります。
「焦らなくても、大丈夫です」
いま、お子様が動けなくなっているのは、
決して「甘え」でも「やる気の不足」でもありません。
これまでの環境がたまたまその子の気質や身体の状態に合わず、
心のエネルギーが空っぽになってしまっているだけなのです。
靴のサイズが合わないまま走り続ければ、
誰だって足を痛めて動けなくなります。
必要なのは、無理に走り続けさせることではなく、
「その子にぴったり合う環境とペースを用意してあげること」です。
本日は、心理学的な知見を交えながら、
不登校、発達特性(発達障がい・グレーゾーン・学習障がい)、
起立性調節障がい(OD)、HSC(ひといちばい敏感な子)などの
困難を抱えるお子様が、自分のペースを取り戻し、
笑顔で未来へ進むための高校という選択肢についてお話しさせていただきます。
《子どもたちが「動けなくなる」心理学的な理由》
「なぜ、うちの子だけが……」
と感じてしまうことがあるかもしれません。
しかし、不登校や心身の不調は、
心理学や脳科学の視点から見ると、
「自分自身を守るための正常な防衛反応(心の安全装置)」です。
多くの現代の中学校は、
「同じ時間に登校し、同じ教室で、同じペースで学ぶ」
という画一的な集団システムを前提としています。
このシステムと、子どもたちの持つ個性がぶつかったとき、
目に見えない大きな負担が生じます。
① 発達特性・グレーゾーン・学習障がい(LD)の凸凹
知能検査である WISC-IV(ウィスク4)などの
結果を見ても明らかなように、
人間の認知機能(情報の受け取り方や処理の仕方)には
大きな個人差(凸凹)があります。
✅ 言語能力は非常に高いのに、板書や作業の処理速度がゆっくり
✅ 耳から入る情報は理解しにくいが、視覚的な情報なら一瞬で覚えられる
✅ ワーキングメモリ(作業記憶)が小さく、複数の指示を同時に受けるとパニックになる
こうした凸凹があるにもかかわらず、
「周りと同じようにやりなさい」と求められ続けると、
子どもは常に敗北感や無力感を抱くことになります。
② HSC(Highly Sensitive Child)の受ける過剰な刺激
HSCのお子様は、脳の神経系が非常に繊細です。
クラスメイトの話し声、蛍光灯のわずかなチラつき、
誰かが叱られている時の空気感など、
周囲のあらゆる刺激を深く受け止めてしまいます。
ただ教室に座っているだけで、
脳の処理容量がオーバーヒートを起こし、
激しい疲労感に襲われます。
③ 起立性調節障害(OD)による身体的拒絶
自律神経の乱れによって朝の血圧が上がらず、
頭痛や猛烈な倦怠感が生じる起立性調節障害は、
努力や気合で解決できるものではありません。
「学校へ行きたいのに身体が拒絶する」
という過酷な状態に直面しているのです。
これらが限界を超えたとき、心と身体は
「これ以上は壊れてしまう」と緊急停止ボタンを押します。
それが「登校できない」という状態の正体です。
《松陰高等学校 高松校・丸亀校が大切にする「3つの心理的アプローチ」》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では、
単に教科書を教えて単位を与えるだけの教育は行いません。
心理学の知見に基づき、
傷ついた心がエネルギーを取り戻すための
環境を整えることを最優先にしています。
●アプローチ1:心理的安全性(Psychological Safety)の保障
心理学において、人間が自分らしく成長・学習するための第一条件は
「心理的安全性」です。
これまでの学校生活で「どうしてできないの?」
「もっと頑張りなさい」と責められてきた生徒たちに対して、
私たちは徹底して否定しない姿勢を貫きます。
今日は学校に来られなかった ➔ 「体調を優先できて偉かったね」
レポートが1行しか書けなかった ➔ 「1行書けたね、素晴らしい!」
「ここにいても否定されない」
「ありのままの自分でいていいんだ」
という確信が持てたとき、
子どもたちの硬直していた心が解きほぐされていきます。
●アプローチ2:自己効力感(Self-Efficacy)の再構築
一度「挫折」を感じた子どもたちは、
「自分は何をやっても駄目だ」という
思い込み(学習性無力感)に囚われています。
この状態から脱け出すために、
私たちは「小さな小さな成功体験(スモールステップ)」を提示します。
一人ひとりの状態に合わせた目標を設定し、
それを達成する喜びを重ねることで、
「自分もやればできるかもしれない」
という自己効力感を少しずつ取り戻していきます。
●アプローチ3:自己決定感の尊重
「登校する日」
「学習する時間」
「進路の目標」
これらを大人が押し付けるのではなく、
生徒自身が選べるように
対話(カウンセリング)を行います。
人間は自分の意志で選んだと感じたときに
最も主体性を発揮します。
「自分で自分の人生を選んでいる」という感覚が、
未来へ向かうエネルギーとなります。
《「その子のペース」を実現する柔軟な学習環境》
全日制高校が「生徒が学校に合わせる場所」だとするならば、
松陰高等学校 高松校・丸亀校は「学校が生徒のペースに合わせる場所」です。
① 時間と登校スタイルの柔軟性
朝がどうしてもつらい起立性調節障がいのお子様であれば、
午後からの登校を選択できます。
大人数が苦手なHSCのお子様であれば、
週に1〜2回の登校や、静かな個別ブースでの学習からスタートできます。
無理に毎日通う必要はありません。
自分の身体と相談しながら、
通学のぺースを少しずつ整えていくことができます。
② 一人ひとりに寄り添う個別サポート
学習面でも一斉授業のスピードに縛られることはありません。
教職員が一人ひとりの理解度や特性(WISC-IVのプロファイルなど)を把握した上で、
レポート作成をマンツーマンに近い形で丁寧にフォローします。
中学校までの学習にブランクがあっても、
分かる場所まで戻ってやり直すことができるため安心です。
③ 文部科学省認可の「普通高校卒業資格」
当校で取得できるのは、全日制高校と全く同じ法的効力を持つ
「高等学校卒業証書」です。
「通信制だから」といって
進学や就職で不利になることは一切ありません。
自分のペースを守りながら、
将来への確実なパスポートを手にすることができます。
《進路の不安を希望に変える——卒業生の未来》
「通信制高校で、本当に将来やっていけるのだろうか……」
多くの保護者様が抱かれるこの不安に対し、
当校の卒業生たちが答えを出してくれています。
✅大学・短大への進学:自分の興味・関心(プログラミング、心理学、デザイン、福祉など)を深め、総合型選抜(旧AO入試)や学校推薦型選抜を活用して志望校に合格する生徒
✅専門学校への進学:自分の「好き」「得意」を極めるために専門技術を学ぶ道を選ぶ生徒
✅就職・自立:自分の特性(得意なこと・苦手なことへの対処法)を深く理解した上で、自分らしく働ける企業へ進む生徒
中学時代に不登校や発達の悩みを経験した生徒たちは、
自分の弱さと向き合い、自分のトリセツ(取扱説明書)を手に入れた
「しなやかで強い心(レジリエンス)」を持っています。
その経験は、社会に出てから大きな強みとなるのです。
《保護者の方へ:今、大切にしてほしい「ご自身のケア」》
お子様が苦しんでいる姿を見ていると、
親御様ご自身も強いプレッシャーと罪悪感に苛まれることと思います。
「私の育て方が悪かったのかもしれない」
「私がもっと早く気づいてあげていれば」
担当教員して、私から強くお伝えさせてください。
あなたご自身を責めるのは、
今日で終わりにしましょう。
お子様の不登校や不調は、
親御さんの愛情不足が原因ではありません。
現代の学校環境との「相性」の問題に過ぎません。
心理学では、
「親の感情は子どもに伝染する(感情の社会的参照)」
ことが知られています。
親御さんが不安で押しつぶされそうになっていると、
子どもは「自分のせいで親を不幸にしている」と感じ、
ますます動けなくなってしまいます。
まずは、親御さんご自身が肩の力を抜き、
笑顔を取り戻すこと。
「この子のペースで大丈夫」
「別の道もたくさんあるんだ」と、前を向くこと。
その親御さんの安心感こそが、
お子様にとって最大の薬になります。

《まずは、お話ししてみませんか?》
「うちの子のような状態でも、本当に通えるのだろうか」
「まだ家から出られないけれど、話だけでも聞いてほしい」
そんな不安や葛藤をお持ちの方は、ぜひ一度、
松陰高等学校 高松校・丸亀校へご相談ください。
お子様を無理に連れてくる必要はありません。
最初は、保護者様だけでのご相談や見学も大歓迎です。
松陰高等学校 高松校・丸亀校の落ち着いた校舎の空気感、
そして温かく寄り添うスタッフの雰囲気を、
実際に肌で感じてみてください。
《個別相談・見学のご案内》
無理な勧誘や強要は一切行いません。
お子様の現在の状況、特性、お悩みを丁寧にお伺いし、
どのような選択肢があるのかを共に考えます。
さまざまな特性に精通したスタッフが、
具体的な学習方法や進路サポートについて分かりやすくご説明いたします。
《おわりに》
「みんなと同じペース」で歩むことだけが、
人生の成功ではありません。
寄り道をし、自分の足元をじっくりと見つめ直した子どもは、
誰よりも深く人の痛みがわかり、
自分自身の人生を強く歩んでいくことができます。
その子のペースで、その子の未来へ
松陰高等学校 高松校・丸亀校は、
あなたとお子様が新しい一歩を踏み出せる日を、
香川の地でいつでも温かく待っています。
《追記…》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
21検査版を含めたWISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果を元に
お子さんにとっての
ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。
また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。
どんな子どもでも
さまざまな特性があります。
その特性は
子どもを苦しめるだけではなく
使い方を変えれば
大きな武器になるのです。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は
いつでもお気軽にご連絡ください。
お待ちしております。
また、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
ご自身でとれるようになりたい先生は
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査のとり方や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査のとり方も
お教えしています。
その場合もお気軽にお問い合せください。
では。。。
松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎ 087-813-3781
✉info@kagawa-mirai.jp