心理士カウンセラーのブログ

Psychological counselor Weblog

「合わない学校」を変えることで、子どもは変わることがあります

2026.09.11

「朝になると、お腹が痛いと言う」

「制服を見るだけで表情が変わる」

「学校の話をすると、部屋に閉じこもってしまう」

そんなお子さんの姿を前に、

「どうして学校に行けなくなったのだろう」

「このままで大丈夫なのだろうか」

と悩んでいる保護者の方は少なくありません。

こんにちは。

松陰高等学校 高松校・丸亀校で、生徒や保護者の皆さんと関わっている、心理学を専門とする教員です。

最初にお伝えしたいことがあります。

学校に行けなくなったからといって、

お子さんの心が弱いわけでも

努力が足りないわけでもありません

もしかすると、

今の学校や学び方が、その子に合っていないだけかもしれません。

【「みんなと同じ」が苦しい子どももいます】

毎朝同じ時間に登校する。

大人数の教室で過ごす。

同じ時間割で、

同じペースで勉強する。

それが苦にならない子もいれば、

大きな負担になる子もいます。

人の目が気になる。

音や周囲の空気に疲れる。

急な予定変更が苦手。

口頭の説明では理解しにくい。

朝になると体調が崩れる。

そうした特性がある子にとって、

普通の学校生活は、

周りが思う以上にエネルギーを使う毎日です。

本人は頑張っているのに、

「もっと頑張りなさい」

「みんなできているよ」

と言われ続けると、

少しずつ自信を失ってしまいます。

【「学校へ戻すこと」だけが答えではありません】

保護者の方が、

「何とか学校へ行かせたい」

と思うのは当然です。

でも、心や身体が疲れ切っているときに、

さらに頑張らせることで、

余計につらくなってしまうこともあります。

そんなときは一度、

「どうすれば元の学校へ戻れるか」

ではなく、

「この子が安心して過ごせる場所はどこだろう」

と考えてみてください。

そこから状況が変わることがあります。

【 環境が変わると、子どもの違う一面が見えてきます】

私たちはこれまで、

以前の学校ではほとんど話さなかった生徒が、

少しずつ先生と会話できるようになる姿を見てきました。

最初は週に一度だけ。

短い時間だけ。

勉強ではなく、

先生と話すだけ。

そこから、

「明日も行ってみようかな」

「これならできそう」

「大学って行けるの?」

そんな言葉が出てくることがあります。

学校を変えれば、

すべてがすぐ解決するわけではありません。

でも、

その子に合う環境に変わることで、本来持っていた力が出てくることはあります。

【松陰高等学校が大切にしていること】

松陰高等学校 高松校・丸亀校では、

最初から毎日登校することを求めていません。

まずは週に一度。

午後から。

短い時間から。

その子ができるところから始めます。

大人数が苦手な生徒には、

落ち着いた環境を。

勉強につまずいている生徒には、

分からなくなったところから。

発達特性や学習面に特徴がある場合は、

WISCなどの検査結果も参考にしながら、

本人に合った学び方を一緒に考えていきます。

私たちが大切にしているのは、

「できないこと」を責めることではなく、

「この子なら、どうすればできるだろう」

と考えることです。

【通信制高校を選ぶことは、諦めることではありません】

通信制高校を考えたとき、

「将来の選択肢が狭くなるのでは」

と心配される保護者の方もいます。

でも、

高校生活で大切なのは、

どの学校に通ったかだけではありません。

自分に合う学び方を知る。

困ったときに相談する。

少しずつ人と関わる。

興味のあることを見つける。

そして、

自分の未来を自分で考えられるようになる。

その経験の方が、

18歳以降の人生では大切です。

通信制高校は、

「普通の道から外れる場所」ではありません。

自分に合った方法で、もう一度前に進むための選択肢です。

【 保護者の方だけでも構いません】

「本人が高校の話を嫌がります」

「家から出ようとしません」

「通信制に行くと決めたわけではありません」

そのような段階でも大丈夫です。

無理にお子さんを連れて来る必要はありません。

まずは保護者の方だけで、

これまでのことや、

今困っていることを聞かせてください。

すぐに答えを出すためではなく、

「この子には、どんな道があるのか」

を一緒に整理するための相談です。

【 今の姿だけで、未来を決めないでください】

学校へ行けていない。

朝起きられない。

勉強が止まっている。

人と会いたがらない。

毎日そばで見ていると、

「このまま変わらないのでは」

と不安になると思います。

でも、

子どもは環境や人との出会いによって変わります。

大切なのは、

子どもを無理に変えることではありません。

その子が、自分の力を出せる場所を見つけることです。

今の姿だけで、

お子さんの未来まで決めないでください。

「この子には、まだいろいろな道がある」

そう思えるところから、

次の一歩は始まります。

松陰高等学校 高松校・丸亀校
心理学を専門とする教員・広報担当

☎

 087-813-3781

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