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高松市にある防災危機管理センターに見学に行きました。
2018.10.02
10月1日より平成30年度後期が開始し、1・2年生もいよいよ後期レポ-ト学習がスタ-トしました。
今年は日本各地で地震や洪水などで多くの尊い命が失われました。このような時期に、高松市防災合同庁舎(危機管理センタ-)にて災害から身を守る様々なことを学ぶことができました。
高松市の防災合同庁舎(危機管理センター)は今年4月24日に完成したばかりで最新施設が完備されています。災害対策本部室のほか、消防局、香川県広域水道企業団などを配置し、災害時に24時間体制で対応することができようになっています。同庁舎は8階建てで延べ床面積は約1万1500平方メートル。太陽光発電や72時間運転できる自家発電設備を備えています。「風水害」「地震」「火災」の三つの災害を体験学習できる「災害対応シミュレーター」を導入しています。
まず学校で「防災教育」「危機管理教育」について少し予習を事前にしました。今日では、東日本大震災を経験したことで自助共助の考えが広まり、「危機管理の文化」への意識が随分と高まってきたこと。従来の防災教育は無事に避難できることを想定して行う準備でしたが、危機管理教育は想定を超えた危機が迫り、「命を失うかも」という事態を想定して事前に対策することが重要視されていること。想定を超える自然災害が毎年のように発生している今、「防災教育」から「危機管理教育」へ転換する時期が来ていることを学習しました。
まず向かったのが3階の災害対策本部室です。台風、地震など自然災害で警報が発令された時は、この場所で市長をリ-ダとする対策本部が置かれ、緊急の課題に1秒でも早く対応することについて協議し、各部署に指令が出されます。70名から80名の関係者が集まり緊急会議を行います。まるでテレビの一場面を見ているような気持ちになりました。
続いては、4階の消防局情報指令室に向かいました。ここは事故、火災など発生時に市民の皆様から緊急電話入ります。その電話を受けた署員の方々は即座の判断を行い、救急車や消防自動車を発動します。実際の指令室をガラス越しに見せていただくことが出来ました。見学中にも絶え間なく緊急電話が鳴り響いていました。1日約200件の緊急電話があり、年間の救急車の出動は約2,3000件ということでした。とてもハ-ドで命を賭けたお仕事だと感じました。
最後に向かったのは1階の防災プラザです。、南海トラフ地震に備えるため住民に啓発に力を入れていました。
発生が懸念されている南海トラフ地震について学ぶ様々な施設に驚きました。
香川県内でも震度7が予測されていますから、生徒も本気になって学んでいました。
中でも、津波のバ-チャル体験は初めての経験でしたが、その怖さを感じるとともに、いかに身を守るかを切実に感じました。
来るべき大型の地震に備える大がかりの対策が取られていることを実感するとともに、私たち一人一人が備えをしなければならないと強く感じました。
最後になりましたが、高松市防災合同庁舎(危機管理センタ-)の西村様始め皆様方大変お世話になりました。本当にありがとうございました。