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救急車がくるまでに
2024.10.16
みなさん、「救命の連鎖」という言葉を知っていますか?
「救命の連鎖」とは、傷病者の命を救い、社会復帰に導くために必要な行動とつながりのことを言います。
この連鎖は、「心肺停止の予防」「早期認識と通報」「一次救命処置(心肺蘇生とAED)」「二次救命処置と集中治療」の4つの輪で成り立っており、この4つの輪が途切れることなくすばやくつながることで救命効果が高まります。
最初の3つの輪は、その場に居合わせた人が行うことによって傷病者の生存率や社会復帰率が高くなります。
いつ自分自身が居合わせた人になるかわかりません。
もしもの時のために、本日、丸亀校では、丸亀市消防の小野さんをお招きし、応急手当講習を行いました。
まず、AEDの使い方について学びました。
AEDは2004年7月より医療従事者以外の一般市民も使用できるようになり、今や学校や公共施設など至る所に設置されています。AEDは人が突然倒れた際に心臓突然死を防ぐために必要不可欠な機械であり、いざというときに早急に使用することが重要です。
そのために機械の使用方法などを実際に体験しておくことは非常に大切です。
AEDの電源スイッチONから電気ショック実施までの操作方法を人形を使って体験しました。
①周囲の安全を確認した後、肩を叩きながら呼びかける。
②反応がなければ大声で応援を呼び、119番通報とAED搬送を依頼する。
③呼吸を確認する。
④呼吸が無ければすぐに胸骨(胸の真ん中)圧迫を行う。
(その時の速さは1分間に100回から120回)
⑤AEDの電源を入れる。
⑥電極パッドを胸に貼る。
⑦電気ショックの必要性をAEDが判断する。*この心電図解析中に傷病者に触れることは禁止
⑧誰も傷病者に触っていなければ、ショックボタンを押す。
⑨ショックが終わったらすぐに胸骨圧迫を開始する。
この一連の動作をAEDの音声メッセージに従い、全員が体験をしました。
続いて「回復体位」「気道異物の除去方法」「直接圧迫止血法」「やけどの手当」を学びました。
救命のプロである救急救命士の方から直々に教えていただくので、みんな真剣です。
倒れている人を見たら1秒でも早く迅速にそして冷静に対応することが大切、そばにいるあなたにしか救えない命があります。
今回の講習会で、生徒たちは改めて命の大切さや尊さを実感するよい機会になったようです。
松陰高等学校では座学だけでは学べない、実際に自分たちが手に触れ体験することを大切にしています。これからも様々な体験を準備しています。