心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
高校進学の意味。「高校卒業資格だけ取れればいい」は正解か?
2022.07.16
この夏休み、中学3年生の皆さんは
全日制高校や通信制高校など
進学先を調べていると思います。
さて、そんな親御さんに質問です。
「高校卒業資格さえとれれば、
どこでもいいのでしょうか?」
今回は、このことについて
ご説明いたします。
通信制高校といっても
色々な高校があることは
調べればすぐに分かるでしょう。
そして、多くの親御さんが
「どの高校を選べば良いのか
分からない…」
となるのです。
高校によっては登校制限のある
週〇日コースや
中学生の時に決めた専門的な
〇〇コースをたくさん
設けている高校もあります。
考えていただきたいことは
自主性が育つ選択肢なのか?
を考える必要があると思います。
進学時に必要な条件として
大切な事は
まず「今のまま」の生徒を
受け入れてくれ
コースや日数制限に
縛られることなく
登校できる環境が
大前提だと考えてみては
いかがでしょうか。
なぜなら「生徒の現在の状態」
のみでの判断で
心も体も大きく成長する
高校3年間を無駄にするケース
だけは避けなければいけません。
高校3年間を通じて
高校「卒業後の我が子」に
どうなって欲しいのか?
どんな社会生活を送ってほしいのか?
自立してほしいのか?
そのままでよいのか?
というものです。
先日、参議院選挙が終わりました。
イメージしやすく伝えると
3年後にはお子さんと一緒に
選挙に行けるようになります。
お子様が大人となる3年後、
具体的には
高校生活最後の卒業式の日、
どんな状況で迎えたいのか、
ということです。
子どもの「今」の状況だけを
考えたとき、どうしても保護者は
いま目の前のことで
いっぱいいっぱいになっている
ケースをたくさん見てきました。
「高校卒業資格」の取得だけで良い
と考える方も多いはずです。
しかし、本当に
「高校卒業資格」だけで良いのでしょうか。
《高校卒業後に必須なものは「自己肯定感」》
さて、高校卒業後、社会に出て
自立自活していく時、
お子さんはどんな未来を歩んでいくのでしょうか。
もしかしたら、今の状況からだと
高校を卒業できるのかどうかさえ
よく分からないのに
その先なんて
全く想像できない、とお考えかもしれません。
しかし、想像するのは
現状に根ざした未来ではなく
理想で良いのです。
理想があれば、その理想を日々親子で
会話するようになります。
会話をすれば生徒自身がなりたい
自分像を口に出します。
常々なりたい自分を
言葉にすれば叶いやすくなります。
知っている方もたくさんいると思いますが
叶うという考えもあります。
「叶う」という文字は「口」で「十」回言うから
人は思い描いた未来を歩んでいきます。
どんな人生を歩んでいきたいのか
それを明確にしつつ
ほんの少しでも良いので
一歩、もしくは0.5歩でも良いので
前進していくのです。
前進しなくても構いません。
まずは、理想を掲げてみるのです。
高校卒業後、大学や専門学校に進学するにしても
就職するにしても
それは、今までに経験したことのない
生活が本人を待ち受けています。
今まで経験したことがないことに
チャレンジしていくことになるのです。
それは、きっと勇気が必要なことでしょう。
そして、自分ならきっと、なんとかなる、
という自信も必要でしょう。
その「自分ならきっと、なんとかなる」
という自信を自己肯定感と呼びます。
そうです。
自己肯定感がないと
新しい未来に
挑戦していくことができないのです。
《松陰高校は自己肯定感を育ててくれる高校か?》
高校卒業後、新しいことに
チャレンジしていくためには
「自己肯定感」が必要になります。
その自己肯定感は
どうやって育てるのでしょうか。
家に引きこもっていて
育つのでしょうか。
ゲームばかりやっていて
育つのでしょうか。
オンライン教育を否定するわけでは
ありませんが
閉じこもった部屋でパソコンに向かい合い
受けた通信授業で
高校卒業という紙は
手に入る選択もある時代です。
しかし3年後、明日で卒業!という時に
何か自己肯定感を育めるのでしょうか?
すでにお分かりのように
家に引きこもっていて
オンラインゲームやチャットの世界、
インターネットだけで授業が
受けられて単位がもらえる…
このような高校卒業で
社会の一員として羽ばたけるか?
今一度考える時代に来たとも
言えます。
会議もzoomが当たり前となり
インターネットの学びを否定するわけでは
ありませんが
それだけに依存してしまうと
自己肯定感を育てるどころか
どんどん自分への自信を失ってしまうでしょう。
そして、その結果として
無事に高校卒業資格を取得したとしても
「引きこもり」から社会人の「閉じこもり」に
なってしまうケースの相談も
少なくありません。
そのため、高校選びの際、
子どもの自己肯定感をどうやって
育んでくれるのかも
検討材料に入れていく必要があります。
《週1日だけ登校すればいい大学や専門学校ひいては会社はありますか?》
様々な経験を高校3年間で
体験し続けてきた生徒は
自己肯定感がそだちます。
そして、その結果として
社会人としての目標や使命感を持ち
大学や専門学校に進学、
もしくは、就職することになります。
そこで考えていただきたいのは…
その際、週1日登校すればいい
大学はありますか?
週3回登校すればいい専門学校は
ありますか?
入社初日から週1日あるいは週3日だけ
出勤勤務で良い会社はあるのでしょうか。
通信制大学であれば、
週1日通学どころではない
年に数日登校になるでしょう。
しかし、専門学校は
週5日~6日は登校する必要がありそうです。
就職に関しても
いきなりオンラインでの勤務には
なり辛いでしょう。
そうなると週に5日や6日、
当然、朝から夕方まで動くことができる
体力、精神力も必要になります。
それを支えるのが学生時代に身に付けた
「自己肯定感」つまり
「私はやればできる」の自信ではないでしょうか?
進学先として選ぶ高校は
それらを導いてくれる校風ですか。
仮に今の子どもの状況をみると
とてもとても大学や専門学校、
ましては就職なんて
考えられない、となったとしても
考えられないから
子どもが20歳になっても
30歳になっても
40歳になっても
家でずっとゲームだけを
やらせていくのでしょうか。
その結果は、確実に
50-80問題に直面することでしょう。
《3年後のミライ》
子供は成長します。
環境が自己肯定感を育んでくれれば
キミは今のままで大丈夫だよと
肯定してくれる環境があれば
現状は好転します。
今現在、どんなに厳しい状況であったとしても
目標の視線を下げてしまっては
そのさらに下のステージまでしか
歩むことはできません。
高校球児は、甲子園に出たいと思ったから
そのための行動をするのです。
キャッチボールが出来ればいいと
キャッチボールしかしない子は
絶対に甲子園には出られません。
子どもは環境で育つのです。
そして、環境が子どもを変えるのです。
どんな子どもでも
高校卒業後は、大人の仲間入りです。
そうなると子どもの精神面まで
関わってくれる教育機関は
高校が最後なのです。
もし、小学校や中学校、
不遇な環境を強いられてしまった子どもは
この高校で取り戻す、
もしくは、軌道修正をしていく
必要があります。
高校選びで子どもの未来が
大きく変わる可能性があります。
是非、子どもの未来を
明るく照らしてあげてください。
もし、子どもの夏休みの過ごし方や高校選びについて
お悩みの方がいらっしゃれば
松陰高校 高松校・丸亀校まで
お気軽にご質問ください。
具体的な相談に乗りましょう。
《最後に…》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅳ(ウィスク4)の検査や
WISC-Ⅴ(ウィスク5)の検査結果を元に
お子さんにとっての
ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。
また、ご希望の方は、松陰高校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ検査を実施しています。
どんな子どもでも
さまざまな特性があります。
その特性は
子どもを苦しめるだけではなく
使い方を変えれば
大きな武器になるのです。
WISC-Ⅳ 検査をもっと活かしたい方は
いつでもお気軽にご連絡ください。
お待ちしております。
また、WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
ご自身でとれるようになりたい人は
WISC-Ⅳ検査の取り方も
お教えしています。
その場合もお気軽にお問合せください。
では。。。
松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781