心理士カウンセラーのブログ

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【 子どもの未来を開く新たな選択肢 通信制高校】

2024.01.16

中学校で不登校傾向があったご家庭は

お子さんにとっても親御さんにとっても、

何かと大変だったのではないでしょうか。

特に昭和から平成初期に生まれた親からすれば

不登校がそれほど身近でないケースが「普通」であり

わが子の不登校はもちろん初めての経験。

価値観の書き換えに戸惑ったり、悩んだり

受け入れる事に時間がかかったという親御さん

からの相談は、近年とても多いのも事実です。


多くの場合、不登校の背景には今の

社会構造の複雑さに原因があると考えられます。

インターネットやスマートフォンから瞬時に

ありとあらゆる情報や知識が溢れ、SNSや

LINEひとつ取ってみてもお友達との交流手段も

昔とは全く違います。

子ども達の学校生活に対する「不安」や

集団生活などの「ストレス」は

昔と比べて比較にならないほど多種多様に存在しています。

しかしこの現状や社会情勢を肯定的にとらえて、

専門家のカウンセリングに耳を傾けると、

保護者としての価値観もアップグレードされます。

「ひと呼吸おいて考えたら肩の荷がおりた」

「焦らずわが子の状況に向き合えるようになった」

といった感じに保護者の価値観に変化が芽生え、

はじめて親子で足並みがそろい、

小さな成果を得られるというケースはよくあります。

この“価値観”が変わりにくい具体例を一つ挙げるとすれば、

高校進学を考えるこの時期、

保護者の価値観に引きずられてしまったがために

「通信制高校」よりも「全日制高校」への

進学を望む親御さんが一定数いるというケースです。


今回のブログは、今の時代のおいてそんな考えをお持ちの多くの親御さんに向けて書きました。

松陰高校を進路に選んだ多くの親御さんはどうして

わが子の進学先を全日制ではなく通信制高校にしたのか?

そのことをご説明しましょう。


《一部の親世代が全日制への進学を第一に考える理由》

一部の親御さんにまだ見られるケースとして

わが子の進路は全日制高校一択で!という

考えが未だにあります。

でもそれはなぜでしょうか?

なぜ一部の親御さんは全日制高校にこだわり、

全日制進学を第一に考えるのでしょうか?

その理由は具体的に3点あります。


1)自分が卒業した全日制に毎日通って欲しい。

「高等学校=全日制=それが普通」

この様な親世代の認識からなる「全日制=普通」

と言う気持ちがどこかにある。


2)通信制高校へ進学は進学・就職に不安。

通信制高校では、大学(国立大・私立大)への

進学や、将来の就職で不利になってしまうかも

と言った漠然とした不安がある。



3)世間体を気にしてしまう。

 自分が全日制高校を卒業しているので

「高校=全日制」という固定概念を変えられない。


≪そもそも普通の子の定義とは何か?≫

お子さんは、自分を見守ってくれている

親御さんの事は大好きです。

「親の普通」に答えようと無理をして過ごします

そんな高校3年間と、

通信制高校で自分に合った

学習ペースと仲間を見つけ

スモールステップで頑張れる高校3年間。

どちらがお子さんにとって良い選択なのかと言う

視点で考えてみてはいかがでしょうか?

一般的に「普通」の基準は、まず不登校経験がない

ということではないでしょうか。

文部科学省の調査によると、

通信制高校に在籍する生徒のうち、小中学校時代あるいは前籍校において

多少なりとも不登校の経験がある生徒の割合は7割近くあります。

そのため、通信制高校には「不登校の経験のある生徒が多い」

という印象があると思います。

不登校経験がない=全日制に通える子=「普通」

と暗黙のうちに印象づけられていますが、

通信制校へ通っている生徒も、

全日制高校に通う生徒も、

そして不登校経験がある生徒も、

特別何かが違うわけではありません。

たまたま環境が合わなかったために、

学校に通わなくなったということだけなのです。

全日制高校の学校生活が合わなくても通信制高校という新しい環境で

“自分らしく”のびのびと高校生活を送り、「自分の将来」を見据え、

大学進学や就職や各種試験合格に向けて学ぶ生徒は多いのです。

≪通信制高校をあえて選ぶ生徒も増えている≫

文部科学省の調査によると全日制・定時制の生徒数が減少傾向にあるのに対し、

通信制高校の生徒数は増加しています。

その通信制高校の中でも、公立の生徒数は徐々に減少しており、

多様性を生かしやすいとされる私立の生徒数は

大きく増加しています。

高校進学の選択段階で、

全日制が当たり前ではなく

まず、「全日制」か「通信制」かをフラットに選ぶことが

普通になりつつあります。

その通信制高校を選ぶという決断自体も

近年の傾向として親に行かされるのではなく、

生徒が中学校の先生と相談し、

“世間体”という先入観抜きで、判断しています。

その生徒の良いところや特性、

進学後1年後、2年後、その先の成長を

総合的に判断し、「通信制高校と言う選択もある」と

生徒と一緒に進路を考えてくれる中学校

の先生も、実際少しずつ増えてきています。

「不登校だから」とか「全日制に通えないから」

そういった理由で通信制高校というイメージは、

もはや古い考え方と言えるでしょう。


《通信制高校のメリットを生かそう》

意外に思われる方が多い話ですが、

「大学受験」に関しては実は通信制高校の方が有利になる場合が非常に多いです。

通信制高校の最大のメリットは、

自分なりに力を入れたい分野を集中して学ぶ時間が取れます。

中学校の学び直しから大学受験や国家資格取得に向けて

集中して打ち込む生徒がいます。

スポーツでプロを目指し頑張る生徒もいます。

これらの生徒は、全日制に通うよりも早く目標を達成させることも可能です。

全日制高校から大学に進学する際、

受験に関係のない教科もまんべんなく学んでいると思います。

もちろん大学受験のための勉強が全てではありません。

生きていく上で総合的には必要な教科はあると思います。


ここで大学受験の経験がある方はピンとくると思いますが、

受験生となった時期は皆、「受験科目だけ」を集中して勉強したいのです。

通信制高校は、高校卒業資格を取得するための学習を、

目標次第では出来る限り少なくすることも、場合によっては可能なので

余った時間を受験勉強に充てることができるのです。


具体的には、通信制高校の生徒は全日制高校の生徒よりも

約3倍の大学入試に向けた学習の間を増やすことができます。


その増やした時間を学習に充てるのか?

それとも別のことに充てるのか?

それは、我が子次第でしょう。



《最終学歴について》

さらに言えば今の世の中で一番重要視されるのが最終学歴です。

高校が最終学歴であれば「高校」が大事ですが大学が最終学歴になるのであればどの「大学」を卒業するのかが重要になります。

もし中学校の勉強さえも完全ではないのであれば

通信制高校で自分のペースを見つけ

・中学の復習
・高卒資格取得のための学習
・受験勉強

と3つの学習を並行しておこなう必要があるのです。


その結果として今の時代、多くの子どもが進路として通信制高校へ進学しています。



《メンタルケアの重要性》

また、通信制高校の多くは生徒のメンタルケアまでおこなってくれます。

普通の全日制高校の先生は授業をするだけですが、

通信制高校は異なります。

中学校のように何か問題が勃発して通学できなくならないように、

通信制の先生もしくはカウンセラーがメンタルまでサポートをしてくれます。


当然、高校は義務教育ではありません。任意教育です。

出席数が足りなかったら留年になります。

テストで赤点を取り、追試や補習で挽回できなければ留年になります。


今の子どもは「留年」せずに「転校」を選択します。

そして、統計上ではその転校先が通信制高校なのです。




《転校からの友だち作り…》

通常であれば、

入学時期の4月からコツコツお友だち関係を築いていく訳ですが、

「転校」は違います。

その完全にできあがった集団の輪の中に「初めまして」で入っていきます。

これは私たち大人でも緊張します。

中学校時代、友だち関係で辛い目に遭った子どもは、

ことさらに輪の中に入っていくことは難しく感じるでしょう。

中学校の時と同じように学校に行けなくなるという

”失敗”をさせたくない親御さんは、

最初から通信制高校を進学先として選択しています


教育の形は一つではありません。


今の時代、全国の高校生の約1割の生徒が通信制高校に通う選択をしています。

通信制高校は、子どもの可能性を広げ、自信を育む場所となっているのもまぎれもない事実です。


親御さまには一度、今までの価値観をアップグレードし、通信制高校の選択も考えてみてはいかがでしょうか?

通信制高校がどのような環境なのか?

3年後に成人である“18歳”を迎えるために、ステップアップできる環境があるか?

一度、松陰高校に見学にいらしてみる事をおすすめいたします。




松陰高等学校 高松校・丸亀校では高校進学に

関してのご相談をいつでも受け付けております。

松陰高校に進学するしないは関係なしに

進学についてお悩みの方は気軽にご相談ください。




松陰高等学校 高松校・丸亀校では子どもの居場所作りだけでなく

保護者の居場所になるよういつでも相談に乗れる体制を作っています。


誰に何を相談して良いのかなかなか分かりにくいこの時代。


子どものことだけでなくさまざまなことをご相談ください。


また、松陰高等学校がどのような居場所なのか気になる方は

是非一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を見学してみてくださいね。


《最後に…》

松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果を元に

お子さんにとってのベストな教育環境や指導方針を組み立てています。


また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。


私たち大人にも色々な特性があるように
どんな子どもにも、さまざまな特性があります。

その特性は子どもを苦しめるだけではなく

使い方を変えれば
大きな武器になるのです。

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は
いつでもお気軽にご連絡ください。

では。。。


松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781
info@kagawa-mirai.jp

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