心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
【息切れ不登校と無気力不登校】
2023.02.22
もうすぐ春ですね。
進学や進級をし
新しい人生の第一歩という気持ちで
元気に登校をしていたけど
GWの連休明けくらいから
だんだん朝、起きることが
難しくなってしまった・・・
という相談を
受ける事が多くなりました。
数年前は楽しく学校に行っていたけれど
ある日を境に
何に対してもやる気がしなく
なってしまった子は
いませんか?
これらはいわゆる
・息切れ不登校
・無気力不登校
という状況です。
今回は、こういったタイプの
不登校について
その原因と対応について
ご説明いたします。
【息切れ不登校の原因とは?】
不登校を経験した子どもにとって
「学校に行く」
という“行動”は、
親が考えているいよりも
もの凄く労力が必要なものになります。
息切れ不登校はいわゆる
“先生や親に従順なこども”
が少なくありません。
周りが望むいい子を演じ続けるうちに
子供は疲れ切ってしまいます。
違う角度から見れば、
数十年振りに海外旅行に行く
ようなもの。
そんな表現をしたことがあります。
パスポートの準備から旅先の宿の心配…
海外に行き慣れている人を
非不登校生とするなら
そのような表現が
わかりやすいかと思います。
行きたい・・・、
・・・楽しみだけど、
正しく振舞えるだろうか?
恥ずかしい思いをしないだろうか?
「・・・。」
さまざまな不安や心労がつきまとい
その準備も色々と必要だ
という意味になります。
不登校傾向の子どもは
“体力”も“気力”も落ちています。
そのため、学校に登校するために
体力、気力ともすり減らして
頑張っている可能性があります。
昔、学校に行けていたから
すぐに学校に慣れるはずと
楽観視するのは禁物です。
頑張って、頑張って、頑張って
学校に行って
ボロボロに疲れ切って
家に帰ってくる。
こんな生活をしていたら
スマホの電池と同じく
いつかはエネルギーが
尽きてしまいますよね。
この状態が、
息切れ不登校なのです。
【無気力不登校の原因は?】
無気力不登校の子も
元々から無気力だった訳では
ないでしょう。
最初は元気に登校し、
様々なことに取り組んでいたと思います。
しかし、上手くいっていたことも
次第に上手くいかなくなります。
また、信頼していた友だちの
「裏切り・・・」
クラスメイトとの
「確執・・・」
その末に
学級に居にくくなってしまう、
その結果の無気力なのです。
誰でもそうですが、
頑張っても頑張っても
報われなかったら
やる気を失くしませんか?
信頼していた人に
裏切られたら
毎日、頑張ることが
バカバカしく感じませんか?
これが、無気力不登校の理由なのです。
【息切れ不登校や無気力不登校からの脱却は?】
では、その息切れ不登校や
無気力不登校から
どうやって脱却するのでしょうか。
息切れ不登校も
無気力不登校も
そこからの脱却に必要なことは
自己肯定感の向上です。
仮に何か苦手なことがあっても
仮に理不尽な思いをしても
「自分にはこれがある!」
「これだけは自信がある!」
というものがあると
人は心が折れにくくなります。
多くの保護者や先生は
生徒が自己申告する
さまざまな自信に
「根拠」を求めたがります。
しかし、自己肯定感をアップさせるための
「根拠」は必要ありません。
むしろ根拠のない自信の方が
良いのです。
根拠なく、
「私はこれだけは負けない」
というものを見つけ出してください。
大人になってから伸びている人たちや
リーダー気質の人たちは皆さん
「昔から根拠のない自信があった」と
笑いながら言うのをよく聞きませんか?
そう、自信に根拠なんて必要ないのです。
【自信に根拠がいらない理由とは?】
例えば、今、中学生の子どもが
〇〇大学に進学したい!
と言ったとします。
今は不登校で勉強はしていないけれど
勉強すれば
絶対にその志望校に合格できる、
と思っています。
しかし、多くの保護者や先生は
学校にすら行ってないのに
大学以前に、高校にすら合格できないとか、
定期テストで80点以上とらないと
合格はできないぞ、などと
簡単に子どもの希望に対して
条件をつけてしまいます。
そして、その結果、頑張って
学校に行こうとしたり
定期テストを受験したりします。
しかし、結果は
散々たるもの。。:
最終的には
どうせやったって無駄、
という結論になってしまうのです。
このように根拠は
崩れることがあります。
その根拠を完全なものにしようと
人は努力をはじめるのです。
しかし、世の中に
「絶対」はありません。
そのため根拠は
崩れることがあるのです。
頑張って、頑張った結果、
上手くいかないことが発生すると
子どもによっては
復活できないレベルまで
打ちひしがれてしまうのです。
【どんなことなら楽しくやり続けることができますか?】
無気力不登校も
息切れ不登校も
自身の好きなことであれば
やり続けることができるでしょう。
その際に「頑張り」はいりません。
頑張るとその分、
必ず反動がきます。
ダイエット番組でもよくありますが
頑張って痩せても
その後大きくリバウンドしてしまうのと
同じです。
大事なことは
頑張りすぎないで
「楽しく」
「長く」
「やり続けること」
が大切なんですね。
息切れせずにできるものは何か?
そして、そのことついて
「誰にも負けない」
という根拠のない自信を持つ
ということが不登校の脱却に必要です。
何にしないで
1日ゴロゴロしていても
何も解決はしません。
どんな状態でも
これだったらできる、
というものを見つけ出してくださいね。
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
子どもが自分に自信を持てるような教育を
スモールステップで実践しています。
どのような居場所なのか気になる方は
是非一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を
見学してみてくださいね。 青春がぎゅっと詰まっています。
お気軽にお問い合せください。
では。。。
松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781
✉info@kagawa-mirai.jp