心理士カウンセラーのブログ
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【全日制高校だけが選択肢ではない:通信制高校を含めた進路選択のすすめ】
2024.11.12
お子さんの進路を考えるとき、
全日制高校が第一の選択肢だと考えていませんか?
もちろん、公立高校や全日制高校は長い間、
多くの親にとって「当たり前の進路」
として認識されてきました。
しかし、現代社会では
その選択肢だけに固執するのではなく、
通信制高校など他の進路も考慮することが必要です。
特に、発達障害やグレーゾーン、
不登校傾向などの特性を持つお子さんにとって、
通信制高校は大きな可能性を持つ選択肢です。
ここでは、通信制高校の特長や
進路選択における重要性を解説し、
保護者の方に新しい視点から
お子さんの未来を考えていただければと思います。
《通信制高校とは?》
通信制高校とは、在宅学習を主としながら、
高校卒業に必要な単位を修得することを目的とした教育制度です。
一般的には、全日制高校のように毎日登校する必要がなく、
学習は主に自宅での学習をベースにしています。
学校によっては、週に数日程度のスクーリング(登校日)があり、
その際に教員からの直接指導を受けたり、
クラスメイトと交流したりする機会もあります。
この通信制高校は、主に以下のような特長があります。
柔軟な学習スケジュール:
自分のペースで学習を進められるため、
体調や気分に波のあるお子さんでも無理なく続けられます。
個別対応が可能:
一人ひとりに合わせたカリキュラムが組めるため、
得意な科目を伸ばしたり、
苦手な部分を重点的にサポートすることができます。
多様な学び方:
パソコンやタブレットを活用したオンライン学習や、
興味に応じた専門的な学びを深めることができる特化コースなど、
多様な学び方が提供されています。
これらの特長が、特に発達障害や
不登校経験のある子どもにとって非常に有効です。
それぞれの特性や状況に応じて、
無理なく高校卒業を目指すことができるのです。
《通信制高校が持つ強み》
通信制高校には、全日制高校にはない
「強み」があります。
特に、現代社会の多様化するニーズに応じた
教育を提供できる点は非常に大きなメリットです。
以下に、通信制高校が持つ主な強みを挙げてみましょう。
1.子どもの特性に応じた柔軟な対応
発達障害やグレーゾーンといった、
定型発達の子どもとは異なる特性を持つお子さんの場合、
全日制の高校での生活は
とても負担になることがあります。
例えば、集団での授業や、
日々の人間関係がストレスとなり、
不登校に繋がるケースも少なくありません。
通信制高校は、子どもの特性に合わせた
柔軟な対応が可能です。
登校が負担に感じる子どもは、
自宅で学習することができ、
体調に合わせて無理のない
学習スケジュールを立てることができます。
自分のペースで学びながら
高校卒業を目指せることは、
子どもにとって大きな安心感と自信に繋がります。
2.自己管理能力の育成
通信制高校では、子ども自身が
学習のスケジュールを管理することが求められます。
この過程を通して、自己管理能力が
自然と身につくことが期待されます。
自己管理能力は、社会に出てからも
非常に重要なスキルであり、
通信制高校での学びが将来にわたって役立つのです。
もちろん、自己管理が難しいと
感じるお子さんもいるかもしれません。
しかし、学校側からのサポートや
親御さんの協力を得ながら少しずつ進めることで、
徐々に自己管理の力を身につけることが可能です。
自分のペースで責任を持って学びを進めることは、
大きな成長につながります。
3.多様な進路選択が可能
通信制高校を卒業することで得られる資格は、
全日制高校の卒業資格と同等です。
そのため、大学進学や専門学校進学、
さらには就職まで、
さまざまな進路を選ぶことができます。
実際に、通信制高校から
大学に進学するケースも多く、希望に応じたキャリアパスを実現することができます。
さらに、通信制高校では、専門的なコースを
設置している学校もあります。
例えば、IT、デザイン、アート、福祉など、
興味のある分野を学ぶことで、
将来のキャリア形成にも大きく貢献します。
これにより、自分の興味を深めながら
高校卒業を目指すことができ、
子ども自身が主体的に学びを進められるのです。
《なぜ通信制高校も選択肢に含めるべきか?》
時代が変わり、教育のあり方も
多様化してきました。
それにも関わらず、多くの保護者が
「公立の全日制高校」
にこだわってしまうのはなぜでしょうか。
確かに、全日制高校は長らく
安定した教育環境として評価されてきましたが、
すべてのお子さんにとって
最適な場所であるとは限りません。
通信制高校もまた、
子どもに適した学びの環境を提供する
一つの選択肢です。
特に次の理由から、通信制高校を積極的に検討することをお勧めします。
1.個々の特性を尊重した学びができる
全日制高校は、多くの生徒が
同じリズムで学ぶスタイルですが、
これは一部のお子さんにとっては
非常にストレスフルです。
発達障害や不登校経験のあるお子さんにとって、
集団生活がプレッシャーとなる場合があります。
通信制高校では、子どもの特性や
状況に応じた個別対応が可能です。
一斉授業が苦手な子どもでも、
自分のペースで学びを進めることができるため、
精神的な負担を軽減し、
学習に対する前向きな姿勢を持ち続けることができます。
2.不登校の経験を活かした新たなスタートができる
不登校の経験がある子どもにとって、
全日制高校での再スタートは難しいことがあります。
そんな場合でも、通信制高校ならば
新たなスタートを切ることができます。
不登校で失った学びを取り戻し、
自分のリズムで再挑戦できる環境は、
お子さんにとって非常に大きなメリットです。
3.家庭や仕事との両立が可能
通信制高校は柔軟な学びが可能であるため、
家庭環境や仕事との両立がしやすいことも特長です。
例えば、家族の介護をしながら学びを続けたい子どもや、
すでにアルバイトをして自立を目指しているお子さんにとって、
時間の制約を受けない通信制高校は大きな助けとなります。
自分の生活リズムに合わせて学びを進められるため、
ライフスタイルに合わせた柔軟な選択が可能です。
《通信制高校を選択することで得られる可能性》
通信制高校を選択することで、
子どもには多くの可能性が広がります。
ここでは、具体的に
どのような可能性が開かれるのかをご紹介します。
1.自分の興味を追求する機会
通信制高校では、興味や関心に基づいた
学びが可能です。
例えば、音楽、アート、スポーツ、IT技術など、
子どもが関心を持つ分野を専門的に学べるカリキュラムが
提供されている場合もあります。
自分の好きなことに打ち込むことで、
学ぶことそのものが楽しくなり、
結果的に学力向上や自己実現にもつながります。
また、通信制高校では、通常の科目以外にも、
専門的な技能を学ぶ機会が豊富です。
料理、デザイン、プログラミングなど、
実践的なスキルを学ぶことができるため、
将来の職業選択の幅を広げることができます。
これにより、子どもたちは
自分の興味や得意分野を発展させることが可能になります。
2.社会に出るためのスキルを身につける
通信制高校では、社会に出るための
実践的なスキルも学ぶことができます。
例えば、コミュニケーション能力や自己管理能力、
問題解決能力など、社会で必要とされる
スキルを身につけることができます。
これらのスキルは、大学進学後や
社会に出た際にも非常に役立つものであり、
お子さんの将来をより豊かなものにするでしょう。
さらに、通信制高校では、
職場体験やインターンシップなどの
実践的なプログラムが用意されていることもあります。
これにより、在学中に社会との接点を持つことができ、
将来の進路選択においても有益な経験を積むことができます。
社会の中での自分の役割を具体的に理解し、
目標を持って進む力を養うことができます。
3.精神的な余裕を持って学べる
通信制高校は、毎日通学する必要がないため、
精神的な余裕を持って学ぶことができます。
ストレスが少ない環境で
自分のペースで学習することで、
メンタルヘルスを保ちながら
学びを続けることが可能です。
特に、全日制の学校生活で
プレッシャーを感じやすいお子さんにとって、
通信制高校は大きな支えとなります。
また、精神的な余裕を持てることにより、
自分の興味関心に集中する時間が増え、
より深く学びを楽しむことができます。
このような環境は、自己肯定感の向上にも寄与し、
「自分はできる」という感覚を養うことができます。
これにより、自己成長に繋がり、
学びに対して前向きな気持ちを持ち続けることができます。
さらに、ストレスを抱えにくい環境で学ぶことは、
学業以外の活動にも挑戦しやすくします。
例えば、ボランティア活動、クラブ活動、
趣味の追求など、学業と並行して
さまざまな活動に取り組むことが可能です。
このような活動は、子どもの社会性を育て、
新しい友人を作るきっかけにもなり、
充実した学生生活を送る基盤となります。
通信制高校で得られる精神的な余裕は、
単にストレスを減らすだけではなく、
人生における選択肢を広げ、
主体的に物事に取り組む力を養う重要な要素です。
この余裕があるからこそ、自己理解が進み、
自分に合った進路を見つけやすくなるのです。
《保護者ができること:子どもの特性を理解する》
保護者として最も大切なのは、
お子さんの特性をしっかりと理解することです。
全日制高校が必ずしもすべての子どもに
適しているわけではなく、
お子さんの特性に合った学びの環境を選ぶことが、
その後の成長と幸せにつながります。
通信制高校は、その柔軟な学びのスタイルと
個別対応のカリキュラムにより、
多くの子どもにとって新しい可能性を開く選択肢です。
公立高校や全日制高校という枠に縛られることなく、
より広い視点でお子さんの進路を考えることが、
これからの時代に必要とされる柔軟な考え方です。
《最後に…》
通信制高校は、全日制高校と同等の資格を得られるだけでなく、
子どもの特性や状況に応じた柔軟な対応が可能です。
特に、発達障害やグレーゾーン、
不登校経験のあるお子さんにとっては、
無理なく学びを続け、
自己実現を目指すための大きな力となるでしょう。
これからの時代、進路選択においては
「全日制高校が最良の選択」という固定観念を捨て、
お子さんにとって最適な学びの環境を選ぶことが求められます。
通信制高校という選択肢を視野に入れることで、
お子さんの成長を支える
新しい道が見えてくるかもしれません。
お子さんの特性を最大限に活かし、
幸せな未来を築くために、
ぜひ柔軟な視点で進路を検討してみてください。
なお、松陰高等学校 高松校・丸亀校では
通信制高校の仕組みを利用しつつ
全日制高校の良いところを取り入れている
ハイブリットタイプの高校です。
お子さんの進路にお悩みの方は是非、
松陰高等学校 高松校・丸亀校まで
お問い合わせください。
★
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅳ検査やWISC-Ⅴ検査の読み取りについてのご相談を
いつでも受け付けております。
松陰高等学校に進学するしないは関係なしに
WISC検査についてお悩みの方は
気軽にご相談ください。
★
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
子どもの居場所作りだけでなく
保護者の皆様の相談場所になるよう
いつでも相談に乗れる体制を作っています。
誰に何を相談して良いのか
なかなか分かりにくいこの時代。
子どものことだけでなく
さまざまなことをご相談ください。
また、松陰高等学校がどのような居場所なのか気になる方は
是非一度、松陰高等学校 高松校・丸亀校を
見学してみてくださいね。
《最後に…》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果を元に
お子さんにとっての
ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。
また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。
どんな子どもでも
さまざまな特性があります。
その特性は
子どもを苦しめるだけではなく
使い方を変えれば
大きな武器になるのです。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は
いつでもお気軽にご連絡ください。
お待ちしております。
また、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
ご自身でとれるようになりたい先生は
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査のとり方や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査のとり方も
お教えしています。
その場合もお気軽にお問い合せください。
では。。。
松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781
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