心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
【「ウチの子に合った進路がきっとある」~ 悩む親に伝えたい言葉】
2025.11.16
「うちの子は、普通に高校を卒業できるのだろうか?」
「将来、自立して社会で生きていけるのだろうか?」
「他の子と同じようにできないのは、親の育て方が悪かったのだろうか?」
私たちのもとには、
発達障がい(ASD、ADHDなど)の特性を持つお子さん、
人一倍敏感なHSCのお子さん、
不登校を経験したお子さん、
学校生活に疲弊して適応障がいを抱えてしまったお子さんなど、
さまざまな「生きづらさ」を感じているお子さんを持つ保護者の方々から、
切実なご相談が寄せられます。
私たちは、まず保護者の皆様に
心から伝えたいことがあります。
「決して、あなた一人の責任ではありません。
そして、お子さんに合った進路は、必ず、見つかります。」
松陰高等学校 高松校・丸亀校は、
さまざまな特性を持つ子どもたちが、
自分のペースで学び、自信を取り戻し、
普通高校の卒業資格を取得して、
それぞれの個性を活かした社会へ羽ばたいていく、
いわば「個性が輝くための再出発の場所」です。
この記事では、お子様の特性を受け入れ、
進路の可能性を広げるために、親御さんが今できること、
そして通信制高校という選択肢が、なぜ特性のあるお子さんに最適なのかを、
具体的な視点と事例を交えて詳しくお伝えします。

《悩みの根源を理解する:なぜ全日制高校は合わないのか》
発達に特性のあるお子さんやHSCのお子さんが、
全日制高校という環境でつまずきやすいのには、
明確な理由があります。
それは、全日制高校の多くが、
「集団で一律のペースで学ぶこと」を前提としているからです。
1. 過剰な「刺激」と「負担」
●ADHD(注意欠如・多動症)のお子さん:
・静かに長時間座っていることが苦痛
・集団の中で気が散りやすく、授業に集中し続けるのが困難
・忘れ物や計画性の維持など、苦手な「実行機能」を求められる負担
●ASD(自閉スペクトラム症)のお子さん:
・急な予定変更や曖昧なルールに強い不安を感じる
・集団の人間関係や、場の空気を読むことが大きなストレス
・特定の感覚過敏(音、光、匂いなど)が、教室という環境で増幅される
●HSC(人一倍敏感な子)のお子さん:
・他人の感情や周囲の環境の変化に過剰に反応し、すぐに心が疲弊してしまう
・競争や集団行動の「圧」に耐えられず、エネルギーを使い果たしてしまう
これらの特性を持つお子さんにとって、
毎日登校し、朝から夕方まで、決められた時間割の中で、
集団行動を強いられる全日制高校の生活は、
「常に無理をし続ける環境」になってしまいがちです。
結果として、不登校や適応障がいといった形でSOSを出すことになり、
高校卒業資格の取得自体が危ぶまれる事態に陥ってしまうのです。
2. 自己肯定感の低下という悪循環
学校で頑張っても頑張っても「できない」体験ばかりが続くと、
お子さんは「自分はダメな人間だ」「社会に必要とされていない」と感じ、
自己肯定感を大きく損ないます。
保護者の方の「頑張ってほしい」という願いとは裏腹に、
お子さんは心を閉ざし、
親子関係にもひびが入ってしまうことがあります。
この悪循環を断ち切るためには、
「環境を変える」という根本的な対策が必要です。

《「個性」を「強み」に変える通信制高校という選択肢》
松陰高等学校 高松校・丸亀校が
お子さんにとって最適な進路となりうるのは、
従来の全日制高校とは全く異なる、
「個性を活かすための環境」が整っているからです。
1. 自分のペースで学べる「個別最適化」
通信制高校の最大のメリットは、
お子さん一人ひとりの特性と体調に合わせた
「個別最適化」された学びが実現できる点です。
●登校日数の選択と自由な時間割:
・毎日通う必要はなく、週に数回、または月に数回の登校で卒業が可能です
・朝が苦手、昼過ぎから調子が出る、というお子さんは、その時間に合わせた学習計画が立てられます
・体調が優れない日は無理せず休み、元気な日に集中して学習することで、効率と継続性を高めます
●学習内容の柔軟性:
・興味関心のある分野や得意科目に時間をかけ、才能を伸ばすことが可能です
・苦手科目は、個別指導やマンツーマンのサポートで、つまずきを解消しながら確実に単位を取得していきます
通信制高校は、「全員同じペース」ではなく、
「私のペース」を尊重する場所です。
これにより、お子さんは「遅れ」ではなく
「自分の進度」として学習を捉えることができ、
焦りや劣等感から解放されます。
2. 安心して自己肯定感を育む環境
松陰高等学校 高松校・丸亀校では、
少人数制・個別指導を基本としています。
●人間関係の負担軽減:
・集団での行動や複雑な人間関係に悩む必要がありません
・クラスメイトはいても、お互いのプライベートな空間を尊重し合う雰囲気があります
●教員・カウンセラーとの信頼関係:
・教員との距離が近く、お子さんの特性を理解したうえで、親身に寄り添い、指導を行います
・なんでも話せるスタッフが常駐しており、学習の悩みだけでなく、心の不安や将来の悩みについて、いつでも相談できる環境が整っています
「特性は、その子の頑張り不足ではない」という共通理解のもと、
「小さなできた」を徹底的に褒め、成功体験を積み重ねていくことで、
傷ついた自己肯定感を回復させることができます。

《松陰高等学校が提供する安心のサポート体制》
松陰高等学校 高松校・丸亀校は、
単に高校卒業資格を取得させる場ではありません。
お子様の「生きる力」を育み、
将来の自立をサポートするための総合的な体制を整えています。
1. 専門のカウンセリング体制
発達に特性のあるお子さんにとって、
「自分の気持ちを整理し、受け止めてもらう」ことは、
学習指導と同じくらい重要です。
●特性を理解した傾聴:
・私たちは、発達障害、HSC、適応障害などの特性に関する知識を深め、お子さんの行動の背景にある「なぜそうなるのか」を理解した上で関わります
・お子さんの話を否定せず、ありのままを受け止めることで、安心感と自己受容を促します
●保護者への寄り添い:
・お子さんだけでなく、保護者の方の不安や悩みも、定期的な面談でじっくりお聴きします
・お子さんの特性を活かした声かけや接し方について、専門的な視点からアドバイスを行い、家庭内での安心を取り戻すお手伝いをします
2. 進路の多様性:大学受験から就職支援まで
「通信制高校からでは、希望の進路は難しいのでは?」
という不安は不要です。
松陰高等学校 高松校・丸亀校では、
お子さんの特性や興味関心に合わせて、多岐にわたる進路指導を行っています。
●大学・専門学校進学:
・個別指導によって学力の底上げを図り、進学に必要な科目を中心に徹底的にサポートします
・小論文、面接対策など、推薦入試に必要な対策も個別に対応可能です。
・卒業生は、国公立大学、私立大学、専門学校など、幅広い進路に進んでいます。
●就職・社会自立:
・お子さんの特性(例:ASDの集中力、ADHDの行動力など)を活かせる職業や、働き方を見つけるサポートを行います
・履歴書の作成指導、面接練習、さらには職業体験の機会提供など、社会へ踏み出すための実践的な力を養います
通信制高校の卒業資格は、
全日制高校と同じ「普通高校卒業資格」です。
進路に制約はありません。
大切なのは、お子さんが「自信を持って」
その資格を持って次のステップへ進めることです。
《成功事例に学ぶ:特性は才能》
松陰高等学校 高松校・丸亀校から、
さまざまな特性を乗り越えて羽ばたいた卒業生たちの事例をいくつかご紹介します。
●事例A:ASD特性と抜群の集中力を持つSさんの場合
Sさんは、全日制高校での「みんなと同じこと」を求められる環境に馴染めず、孤立してしまいました。しかし、興味のある分野には驚異的な集中力を発揮するというASD特性を持っていました。
松陰高等学校に転入後、Sさんは、他の生徒との交流を最小限に抑え、自分の好きなパソコン関連の科目に没頭できる時間割を組みました。教員もその集中力を尊重し、専門的な教材を提供するなどしてサポート。
結果、Sさんは高校卒業資格を取得するとともに、その集中力と専門知識を活かし、情報処理系の難関専門学校に見事合格。今は、誰もが認めるプログラマーとして活躍しています。「苦手な集団生活から離れたことで、得意な才能が花開いた」事例です。
●事例B:HSCで不登校だったKさんの場合
Kさんは、感受性が高く、学校のざわつきや人間関係の摩擦に耐えられなくなり、不登校になりました。
当校では、Kさんの敏感な気質を理解し、午前中は自宅で過ごし、人が少ない午後に登校して個別指導を受けるというスタイルを提案。また、カウンセラーとの面談を定期的に行い、不安な感情を言葉にする練習を重ねました。
安心できる環境と、自分のペースを尊重されたことで、Kさんは徐々に自信を取り戻し、人が少ない環境でボランティア活動にも参加できるようになりました。卒業後は、その優しさと洞察力を活かせる福祉系の大学に進学し、心のケアに携わる仕事を目指しています。
●事例C:ADHD特性で挫折を経験したTさんの場合
Tさんは、ADHD特性から、宿題の提出や計画的な学習が苦手で、全日制高校を中退。
松陰高等学校では、学習計画を「極端に細かく、具体的なステップ」に分解し、一つクリアするごとに教員がすぐにフィードバックを与えるという方法でサポートしました。また、衝動性や多動性を活かせるよう、座学だけでなく、体を動かす体験学習や、短時間の集中を要する活動を取り入れました。
Tさんは、「自分に合ったやり方」を見つけたことで、学習意欲を取り戻し、高校卒業資格を取得。その持ち前の行動力と明るさを活かし、現在はサービス業に就き、人と接する仕事で成功を収めています。
《保護者の皆様へ:不安の乗り越え方》

お子さんの進路について悩むとき、
親御さん自身が抱える不安を乗り越えることが、
次のステップへ進む鍵になります。
1. お子さんの「特性」を「個性」として受け入れる
まず、お子さんの行動を「問題行動」として捉えるのではなく、
「特性による行動」として理解し直すことが重要です。
「なぜできないの?」から
「なぜそうなるのだろう?」へ視点を変えてください。
お子さんが持つ特性は、環境さえ整えば、
必ず「強み」や「才能」に変わります。
2. 完璧な進路を探さない
お子さんの進路は、
「一度決めたら変えられない完璧な道」である必要はありません。
「今、この子が最も無理なく、自信を持って、明日を迎えられる道」
を選ぶことが大切です。
焦らず、お子さんと一緒に「次はどうする?」と対話しながら、
柔軟に探していく姿勢が、何よりもお子さんの安心につながります。
《最初の一歩を踏み出しましょう》
松陰高等学校 高松校・丸亀校には、
さまざまな特性を持つ子どもたちが、自分の「個性」を再認識し、
高校卒業資格という切符を手に入れ、社会へ羽ばたくための土壌があります。
「ウチの子に合った進路がきっとある」
その進路を見つける最初の一歩は、「相談すること」です。
もし今、この記事を読みながら、
「うちの子のことも相談してみたい」と思われたなら、ぜひ一度ご連絡ください。
私たちは、お子さんの特性を丁寧にヒアリングし、
これまでの経験と実績に基づいて、
お子さんが最も輝ける学びのスタイルと進路を、
保護者の皆様と一緒に見つけていきます。
皆さんの不安を、私たちと一緒に解消していきましょう。
ご連絡を心よりお待ちしております。
《最後に…》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果を元に
お子さんにとっての
ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。
また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。
どんな子どもでも
さまざまな特性があります。
その特性は
子どもを苦しめるだけではなく
使い方を変えれば
大きな武器になるのです。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は
いつでもお気軽にご連絡ください。
お待ちしております。
また、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
ご自身でとれるようになりたい先生は
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査のとり方や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査のとり方も
お教えしています。
その場合もお気軽にお問い合せください。
では。。。
松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781
✉info@kagawa-mirai.jp