心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
【子どもが不登校になった時に気を付けること】
2022.07.04
7月に入り、毎日暑い日々をお過ごしでしょうか。
この春、お子さんも親御さんも
期待を胸に抱いて進学・進級なさったと思います。
しかし、残念ながらこの春に抱いた
期待や希望も砕かれてしまった方も
いらっしゃるでしょう。
そこで、お子さんの不登校についての考え方、
そして、お子さんが不登校から脱却する際に
気を付けること等について
ご説明します。
《不登校という状態の最初のとらえ方》
さて、では子どもが不登校になった際
どのように捉えていけば良いでしょうか。
●不登校という状態についての捉え方
・登校を拒否しているのではない
・病気(いわゆる精神疾患など)ではない
・登校に関しての怠けでもない
・成長発達上の課題である
・現在は心理的な脱皮の作業をしている
・本人は何もしていないように見えるが重要なことをおこなっている
・本人にとっては必要な時期である
「不登校」は誰でもなる可能性があります。
そのため不登校は「問題」ではないでのです。
では、不登校とは何なのででしょうか。
不登校とは、
「一時的に学校に通っていない状態」
なのです。
一時的としたのは
この先ずっと「今の状況と同じ」ではない、
ということになります。
《不登校の原因ってあるの?》
子どもが不登校になった際、
多くの親御さんが、子どもの不登校の「原因」を探り
そして、その「原因」を払拭すれば
不登校が改善すると考えがちです。
しかし、不登校の原因が「ない」場合があります。
もしかしたら、「ない」ではなく
「誰にも話せない」かもしれません。
また、子ども自身が
その不登校の原因について
「理解」「認識」できていないこともあります。
「認識」できていないけれど
・朝になるとお腹が痛くなる
・朝、起きることができない
・微熱が続く
ということがあります。
さらには、「不登校の原因」を
仮に解決したとしても
即、登校につながるかは不明です。
解決をしても
それで、子ども自身が納得するかというと
そうではないこともあるからです。
子どもの不登校の原因は
ハッキリとは分かりません。
しかし、大多数の子どもが
下記の4つのことが原因で
不登校になっています。
では、その4つの原因とは
どういったことなのでしょうか。
《子どもが不登校になる4つの原因…》
子どもが不登校になる
本当に理由は、
本人が言わない限り分からないのですが、
おおむね下記の4つが該当します。
その4つとは、下記の通りです。
①学校の授業についていけない
②お友だちとのトラブル
③学校の先生との相性
④学校の授業に本人が興味を持てない
先ほど、子どもの不登校の原因を
解決しても
学校に通えるようになるかは分からないと
書きました。
それは、一体どういったことなのでしょうか。
例えば、ものすごく頑張って
学校の授業についていけるようになったとします。
しかし、学校に行けてない期間が
長ければ長いほど
学校での自分の居場所を見出せなくなるのです。
結果として、勉強はできるようになったけど
「学校には行かない」
となるのです。
また、②のお友だちとのトラブルですが、
仮にお友だちをケンカをしてしまい、
その後、ケンカをしたお友だちが謝罪したとしても
再び、今までと同じお友だち関係には
ならないことも多いでしょう。
謝罪しても
今までの全ての水に流して
そして、ケンカがなかったように振る舞うということは
とても難しいでしょう。
③の先生との相性ですが、
これだけは、進級などで先生が変われば
解決する可能性が高いです。
しかし、ある1名の先生から
理不尽な対応されたことがキッカケで
全ての先生がダメ、
ということもよくあります。
全ての先生がダメになったしまったら
仮に先生が変わったとしても
解決にはならないでしょう。
④の興味の持てない学校の授業ですが
授業がななくなることは
まずありません。
それは、「学校教育法」で定められているからです。
授業は参加できないけれど
行事であれば参加できる子どももいます。
しかし、授業と行事は
全く異なるものなので
仮に行事に参加できたとしても
授業に参加できるようになるとは
限らないでしょう。
では、子どもが不登校になる前に
予め、何かやっておくことがあるのでしょうか・・・?
《子どもが不登校になる前にやれること》
不登校は誰でもなりえる「状態」だと
書きました。
誰でもなりえるのであれば
変な言い方ですが、
いつ不登校になっても慌てないように
手を打っておく必要があると思います。
不登校になる前に
手を打っておく
そのやっておいて方が良いことは
下記の2つです。
・学校以外でのコミュニティに所属しておく
・何でも気軽に相談できる人を作っておく
子どもが学校に行かなくなると
子どもの居場所は「家」のみになります。
接する人が家族だけになると
家族以外とどう接すれば良いのか
分からなくなる可能性があります。
そのため、本人の居場所が
「学校」「家」以外の場所も
用意しておくのです。
さらには、思春期を迎えた子どもは
「何もかもを親に話す」
ということが難しくなります。
昨今、さまざまな理由で
親しい年長者に相談をする
ということも難しいでしょう。
そのため、子どもが気軽になんでも
相談できる誰かを作っておくことが
必要になるのです。
《親御さんが気を付けることとは…》
さて、お子さんが不登校から脱却する際に
親御さんが気を付けることは
・過度な期待をかけない
・高校進学など、具体的な目標を決めすぎない
・親御さん自身が気軽に相談できる人を作る
・学校が全てではないという視点を持つ
でしょうか。
この夏休みの取り組みで
9月以降の子どもが大きく変わる可能性があります。
もし、子どもの夏休みの過ごし方について
お悩みの方がいらっしゃれば
松陰高校 高松校・丸亀校まで
お気軽にご質問ください。
色々な過ごし方をお伝えいたしましょう。
《最後に…》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅳ(ウィスク4)の検査や
WISC-Ⅴ(ウィスク5)の検査結果を元に
お子さんにとっての
ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。
また、ご希望の方は、松陰高校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ検査を実施しています。
どんな子どもでも
さまざまな特性があります。
その特性は
子どもを苦しめるだけではなく
使い方を変えれば
大きな武器になるのです。
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松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781