心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
【夏から始める進路の準備-親子で考える進路選び:特性のある子の可能性を信じて】
2025.08.08
夏休みが始まり、お子さんの進路について、
漠然とした不安や期待を抱いている方も多いのではないでしょうか。
特に、集団生活や学習面で「ちょっとしたつまずき」を
経験してきたお子さんの進路となると、
どう進めば良いのか悩んでしまうかもしれません。
「夏から始める進路の準備」と聞くと、
少し焦りを感じてしまうかもしれませんが、大丈夫です。
夏休みは、親子でじっくりと向き合い、
将来の可能性を広げるための大切な時間です。
ここでは、特性のあるお子さんを持つご家庭に向けて、
進路選びのヒントや、通信制高校という
選択肢の魅力についてお伝えしたいと思います。

《なぜ今、進路について考えるべきなのか?》
「まだ中学生なのに、そんなに早くから考えなくても…」
そう思われるかもしれません。
しかし、早めに進路について考えることには、大きなメリットがあります。
●お子さんの「好き」や「得意」を再発見する時間になる
進路は、決して「行ける高校」を探すことだけではありません。
お子さんが本当に何をしたいのか、どんなことに興味があるのか、
改めて親子で話し合う良い機会です。
●選択肢を広げるための時間になる
通信制高校に限らず、全日制高校にも多様な選択肢があります。
早くから情報を集めることで、お子さんの特性に合った
学校をじっくりと比較検討できます。
●心の余裕が生まれる
漠然とした不安は、情報不足からくることが多いです。
進路について少しでも具体的に考えることで、
「こんな選択肢があるんだ」という安心感が生まれます。
●「普通」のレールから外れることへの不安
「みんなと同じように全日制高校に進んで、大学に行って…」
多くの方が、このような「普通」と言われるレールを想像するでしょう。
しかし、そのレールに乗ることが、
すべてのお子さんにとって最善の道とは限りません。
発達障がい、不登校、学習障がい…
さまざまな特性を持つお子さんを持つご家庭は、
「この子が社会でちゃんとやっていけるだろうか」
「将来、困らないだろうか」といった不安を
常に抱えているかもしれません。
松陰高等学校 高松校・丸亀校は、
これまで多くのご家庭と関わってきました。
その中で強く感じるのは、
「普通」という枠に当てはめようとすることで、
お子さんの持つ素晴らしい可能性を潰してしまうケースが
少なくないということです。
大切なのは、「普通」を目指すことではなく、
お子さん一人ひとりの「個性」を最大限に生かせる場所を探すことです。

《通信制高校という選択肢》
全日制高校の集団生活や学習ペースに馴染めないお子さんにとって、
通信制高校は一つの有効な選択肢となります。
通信制高校の大きな特徴は、
自分のペースで学習を進められることです。
毎日学校に通う必要はなく、自宅での学習も可能です。
もちろん、スクーリングと呼ばれる登校日もありますが、
全日制高校に比べて圧倒的に少ない日数です。
「本当に卒業できるの?」「友達はできるの?」
といった不安を感じる方もいらっしゃるでしょう。
松陰高等学校 高松校・丸亀校では、
生徒一人ひとりの個性やペースに寄り添い、
卒業までしっかりとサポートする体制を整えています。
●少人数のきめ細やかな指導
大人数の教室では質問しづらい子でも、
少人数のグループや個別の指導で、安心して学習に取り組めます。
●多様な学習スタイル
レポート学習だけでなく、体験学習や自分の興味を追求する学習など、
お子さんに合わせた学び方が選べます。
●安心して過ごせる居場所
学校は「ただ勉強する場所」ではありません。
同じ目標を持つ仲間や、温かく見守ってくれる先生と出会える、
大切な居場所となります。
《特性のある子の可能性を信じるということ》
「うちの子は、どうしてこんなことができないんだろう…」
ついつい、お子さんの苦手な部分にばかり
目が向いてしまうかもしれません。
しかし、特性のあるお子さんは、
独特の素晴らしい才能を秘めていることが多々あります。
あることに集中すると驚くほどの集中力を発揮したり、
特定の分野で大人顔負けの知識を持っていたり…
「普通」のレールから外れたところにこそ、
お子さんの真の輝きがあるのです。
通信制高校は、そうしたお子さんの才能を伸ばすための
自由な学びの場を提供します。
●エピソード1: 不登校を乗り越え、自分の世界を見つけたA君

中学時代、A君は人間関係でつまずき、
学校に行けなくなってしまいました。
人見知りが激しく、集団での活動が苦手なA君にとって、
教室は息苦しい場所でした。
【親御さんの悩み】
「このままじゃ、高校にも行けないのでは…」と、
ご両親は途方に暮れていました。
しかし、A君は幼い頃から、昆虫や爬虫類など、
生き物が大好きでした。
図鑑や専門書を読み漁り、その知識は大人顔負けでした。
【松陰高校との出会い】
進路相談会で松陰高校のことを知ったご両親は、
「この子には、自分の好きなことをじっくりと追求できる
環境が合っているのではないか」と考え、見学に来られました。
初めて校舎を訪れたA君は、静かな環境と、
個別に話を聞いてくれる先生の
温かい雰囲気に安心したようでした。
そして、「レポート学習は、自分のペースで進めていいんだよ。
好きなことと両立できるよ」という先生の言葉に、
A君の表情が明るくなったのを覚えています。
【松陰高等学校 高松校への入学後】
入学後、A君は週に数回登校し、
個別指導を受けながらレポート学習を進めました。
先生たちは、A君の興味が生き物にあることを知り、
レポートのテーマに生き物に関する内容を盛り込むことを提案しました。
「〇〇という昆虫の生態についてレポートを書いてみようか?」
この言葉に、A君の目はキラキラと輝きました。
そして、A君は卒業までに、昆虫採集や標本作り、
さらに生き物の生態に関する論文を執筆するなど、
自分の興味を深く掘り下げていきました。
【卒業、そしてその先へ】
高校卒業後、A君は専門学校に進学し、
現在は念願のペットショップで働いています。
彼は、お客さん一人ひとりに、その子に合った飼い方や
生態について丁寧に説明し、とても信頼されています。
「不登校だった息子が、まさかこんなに生き生きと働くなんて…」と、
ご両親は涙ながらに話してくれました。
A君は、
「松陰高等学校 高松校に来て、自分の好きなことを
仕事にできるんだって思えたんです。」
「あの時、勇気を出して一歩踏み出してよかった」
と笑顔で語ってくれました。
●エピソード2: 軽度の学習障がいを抱えながら、夢を追いかけるBさん
Bさんは、人とのコミュニケーションは得意でしたが、
文字を読むことや計算が苦手でした。
軽度の学習障がい(LD)があり、
全日制高校の授業についていくことが難しく、自信を失っていました。
【親御さんの悩み】
「この子には明るい未来があるはずなのに、勉強でつまずいてしまって…」
ご両親は、Bさんの将来を案じていました。
Bさん自身も「私には何もできない」と、
塞ぎ込んでしまうことが増えていました。
【松陰高等学校 丸亀校との出会い】
Bさんはもともと、絵を描くことやモノづくりが好きで、
ファッションデザイナーになることを夢見ていました。
しかし、勉強の遅れが、その夢を遠いものに感じさせていました。
そんな時、松陰高等学校 丸亀校の個別相談会に参加しました。
先生はBさんの話にじっくりと耳を傾け、
「勉強は、できるようになるまで何度でも一緒に頑張ろう。
大切なのは、あなたの夢だよ」と
温かい言葉をかけてくれました。
【松陰高等学校 丸亀校への入学後】
Bさんは、登校日を増やして個別指導を受けながら、
苦手な部分を一つひとつ丁寧に克服していきました。
松陰高等学校 丸亀校では、タブレット端末や特別な教材を使うなど、
Bさんの学習スタイルに合わせたサポートを提供しました。
そして、Bさんは、空いた時間を活用して
デザインの専門学校のオープンキャンパスに参加したり、
自主制作で服を作ったりと、
自分の夢に向かって積極的に行動するようになりました。
【卒業、そしてその先へ】
高校卒業後、Bさんは専門学校に進学し、
夢だったファッションデザイナーの道を歩み始めました。
「あの時、松陰高等学校 丸亀校を選んでいなかったら、
今の私はなかったかもしれません。」
「先生たちが、私の苦手な部分を否定せずに、
得意な部分を伸ばしてくれたおかげで、
自分に自信を持てるようになりました」
Bさんの明るい笑顔は、私たちにとっても大きな喜びです。

●エピソード3: HSPの繊細な心を持つCさん
Cさんは、いわゆるHSP(Highly Sensitive Person)と呼ばれる、
とても繊細な感受性を持った女の子でした。
人の感情に敏感で、学校の騒がしい環境や、
クラスメイトのちょっとした言葉にも
深く傷ついてしまうことがありました。
【親御さんの悩み】
「この子はとても優しい子なのに、学校にいると疲れてしまって…」
ご両親は、Cさんの繊細な心を
どう守ってあげればいいのか悩んでいました。
Cさんは、学校に行くことに強いストレスを感じ、
朝起きることが難しくなっていました。
【松陰高等学校 高松校との出会い】
Cさんは、もともと本を読んだり、
詩を書いたりすることが大好きでした。
一人で静かに過ごす時間が、
彼女にとっては何より大切な時間でした。
松陰高等学校 高松校の学校説明会で、
先生が「ここでは、自分のペースで、
静かに過ごす時間も大切にできますよ」と話してくれました。
その言葉に、Cさんとご両親は、
ここなら安心して過ごせるかもしれないと感じました。
【松陰高等学校 高松校への入学後】
Cさんは、体調に合わせて無理のない範囲で登校し、
個別の学習スペースで静かに勉強を進めました。
先生たちは、Cさんの繊細な心を理解し、
常に温かく見守ってくれました。
また、松陰高等学校 高松校では、
Cさんが得意な詩作活動を応援しました。
彼女が書いた詩は、校内の文集に掲載され、
多くの先生や生徒から称賛されました。
【卒業、そしてその先へ】
Cさんは、高校卒業後、大学の文学部に進学しました。
現在は、ライターとして活躍しながら、
自分の心を表現する詩を書き続けています。
「松陰高等学校 高松校は、私にとっての『避難所』でした。
あの場所があったから、自分の心を壊さずに、
自分の好きなことを諦めずにいられたんだと思います」
Cさんの言葉は、私たちにとって、
この学校の存在意義を改めて教えてくれるものでした。

《お子さんの可能性を信じるためのヒント》
これらの3つのエピソードからわかるように、
特性のあるお子さんの進路選びは、
「お子さんが自分らしくいられる場所」
を見つけることが何よりも大切です。
1. お子さんとじっくり向き合う時間を作る
夏休みは、お子さんと進路についてゆっくり話し合う絶好の機会です。
「どうせ無理だ」と決めつけず、お子さんの「好き」や「得意」なこと、
将来やってみたいことなどを聞いてみてください。
2. 「個性」を「才能」として捉える
不登校:自分の心を守るために、
環境を変える必要があっただけかもしれません。
学習障害:文字を読むことは苦手でも、
空間認識能力や発想力が優れているかもしれません。
HSP:繊細な感受性は、アートや文学、人
を思いやる仕事で大きな才能となります。
お子さんの特性を、ネガティブな「問題」として捉えるのではなく、
ポジティブな「個性」や「才能」として捉え直すことが大切です。
3. 多くの選択肢に触れる
通信制高校だけでなく、さまざまな学校の情報を集め、
実際に足を運んでみてください。
学校説明会や個別相談会に参加することで、
その学校の雰囲気や先生たちの想いを肌で感じることができます。
松陰高等学校 高松校・丸亀校では、
随時個別相談会を受け付けています。
お子さんの特性や不安に感じていることなど、
どんなことでもお気軽にご相談ください。

《松陰高等学校 高松校・丸亀校が目指すもの》
松陰高等学校は、
「一人ひとりの可能性を信じ、個性を尊重する」
ことを大切にしています。
私たちは、お子さんの特性を「個性」として受け止め、
その個性を最大限に伸ばすためのサポートを提供します。
学校は、ただ卒業するための場所ではありません。
お子さんが自分に自信を持ち、将来への希望を
見つけられる場所でありたいと願っています。
親御さんへ
お子さんの進路について、不安でいっぱいになることもあるでしょう。
しかし、お子さんは、お父さんやお母さんが思っている以上に、
素晴らしい可能性を秘めています。
焦る必要はありません。夏休みという時間を活用して、
ぜひお子さんと一緒に、未来への扉を開いてみてください。
私たち松陰高等学校 高松校・丸亀校は、
いつでも皆さんのそばにいます。
「親子で考える進路選び」は、
お子さんの可能性を信じることから始まります。
《最後に…》
松陰高等学校 高松校・丸亀校では
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査の結果を元に
お子さんにとっての
ベストな教育環境や指導方針を組み立てています。
また、ご希望の方は、松陰高等学校 高松校・丸亀校でも
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を実施しています。
どんな子どもでも
さまざまな特性があります。
その特性は
子どもを苦しめるだけではなく
使い方を変えれば
大きな武器になるのです。
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査をもっと活かしたい方は
いつでもお気軽にご連絡ください。
お待ちしております。
また、WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査を
ご自身でとれるようになりたい先生は
WISC-Ⅴ(ウィスク5)検査のとり方や
WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査のとり方も
お教えしています。
その場合もお気軽にお問い合せください。
では。。。
松陰高等学校 高松校・丸亀校
☎087-813-3781
✉info@kagawa-mirai.jp