心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
【不登校の子どもへの声掛けのポイントと考え方】
2022.10.28
我が子が不登校になった時、
「まさかウチの子が
不登校になるなんて!」
と驚く親御さんは
多いでしょう。
学校は
何も言わなくても
「勝手」に行くもの、
と考えている保護者は
少なくはないでしょう。
しかし、不登校の数は
年々増え続けています。
そもそも多くの子どもは
家と学校しか
居場所がありません。
そう考えると
不登校になったら
学校という居場所が
「自分の居場所ではない」
と認識してしまう事は
お子さまの思考回路
また10代の選択肢として
自宅に引き篭もるしかない、
となるのは当然でしょう。
今回は、不登校になってしまった
我が子に対しての
声の掛け方をご説明します。
《不登校の定義とは》
そもそも不登校とは
どういった状態を指すのでしょうか。
文部科学省が発表した
「不登校の定義」は
下記になります。
何らかの心理的、情緒的、
身体的あるいは社会的要因・背景により
登校しないあるいは
したくともできない状況にあるため
年間30日以上欠席した者のうち
病気や経済的な理由による者を
除いた者
この文部科学省の定義によると
・年間の欠席数が29日以下の子ども
・放課後登校をしている子ども
・保健室登校をしている子ども
・週に1回、1時間だけ登校している子ども
・病気が原因で欠席している子ども
は「不登校」に該当しない、
ということになってしまいます。
ちなみに起立性調節障害は
学校などの
なんらかのストレスを過度に
感じてしまうことが
病気の原因として
挙がっています。
学校等のストレスが原因で
病気になった場合でも
学校の欠席の理由が
「病気」になるので
「不登校」には当てはまらない
のでしょうか。
なんか不思議な感じです。
《不登校の原因を探っても解決には繋がらない?》
我が子が不登校になった場合、
多くの親御さんが
子どもが不登校になった理由を
探そうとします。
その不登校の原因とは
学習の遅れなのか
お友だち関係のトラブルなのか
クラス全体との関係性なのか
進路選択のストレスなのか
部活動のトラブルやストレスなのか
というもうなものです。
不登校の原因は
あるようでない場合もあります。
それは、夫婦喧嘩とも
似ているところがあって
些細な出来事が重なりって
ある日、限界値に達してしまう
という感覚に近いでしょう。
そのため不登校の原因を
無理に探ってみても
解決どころか
下手をすると「悪化」してしまう
ことすらあるのです。
では、不登校状態ある我が子に
どんな言葉がけをすれば
良いのでしょうか。
《不登校状態である我が子への声掛け》
大前提として
不登校である我が子に
「学校に行きなさい」
という声掛けは
全くもって適しません。
「なぜ、学校に行かないの?」
としきりに尋ねても
良い方向には向かないでしょう。
不登校については
子どもから話してくれることを
待ちましょう。
中には子どもが話してくれるまで
とてもじゃないけど待てないという方も
いるかもしれません。
その場合は
子どもの様子について
尋ねてみるのです。
例えば、
「最近、なんか暗いけど
何かあった?」
「何があっても私は〇〇の味方だからね」
といった感じです。
仮に子どもが
何も話して来なかったとしても
過度な心配は禁物です。
何も話してこないのは
まだ、「話せる状態」ではないのです。
話せる状態になるためには
まずは、保護者と生徒自身が
今の状態を受け入れる
必要があります。
保護者が取り乱しても状況は
変わりません。
真面目な子どもほど
現在の状況を受け入れられない
ことがあります。
そのため、話せる状態でないのであれば、
根気はいりますが
話せる状態になるのを待つのです。
《親には言えないけど他の人になら言える?!》
思春期になると
誰でも
「親には話せないこと」
が必ず出てきます。
親子関係が良かったとしても
親に話せないことは
必ずあります。
そのため親ではなく
第三者に介入してもらい
子どもの気持ちを聞き出す、
ということをしても良いかもしれません。
例えば、
・いとこのお兄さんお姉さん
・おじいちゃんおばあちゃん
・塾の先生
・近所のお兄さんお姉さん 等
です。
その際は、シリアスな雰囲気は
厳禁です。
あくまで雑談の延長で
不登校の話になった
という状況が理想です。
■不登校は病気ではない■
大前提として…
不登校は病気ではありません!
だから、治るとか治す
ではないのです。
今の学校のシステムが
今の子どもに「合わない」
だけなのです。
では、どうすれば良いのか?
今の子どもに合う
「教育システム」を選択すれば
良いだけなのです。
その際の子どもへの声掛けは
「昼間に行けるところがあるよ」
とか
「フリースクールに行かない」
などと「学校」以外の選択肢を
提示してあげるのです。
そして、何を選ぶかは
子どもに一任しましょう。
仮にすぐ子どもが動かないとしても
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