心理士カウンセラーのブログ
Psychological counselor Weblog
【「学校に行きたくない」と言ったら…】
2022.08.31
さて、長い夏休みが終わり
9/1がやってきました。
1学期の間、
学校で起こったさまざまなことに
心が疲れてしまった子も
この夏休みで
元気に復活しているでしょうか。
しかし、過度な期待は
禁物かもしれません。
いざ、9/1を迎えてみたが
「やはり学校には行けなかった…」
ということもあるはずです。
今回は、
「9/1に子どもが
「学校に行きたくない」
と言ったら、についてお伝えしていきます。
《親自身が最初に心がけること》
夏休みに限らず、ですが
子どもが「学校に行きたくない」と言った時
まずは、その子の感情をキャッチすることに
全精力を注いでください。
そのためには「ひたすら気持ちを聴く」ことに徹するのです。
そして、親自身が受け止めたことを
ちちんと「言葉」にして
返してあげるのです。
「以心伝心」なんて、絶対にありません。
その時々の子どもの気持ちを掴んで
「言葉」で返してあげるのです。
そこに「説教」は
絶対に入れてはいけません。
「説教ではない」といって
「なぜ?」「どうして?」
と連発する親御さんもいます。
ものごと全てに「理由」が
存在する訳ではありません。
むしろ「理由」が明確ではない事にも
寄り添ってあげた方が良いケースが
心と体の成長期にはあります。
さて、では親御さんが
子どもの気持ちをしっかりキャッチ
した後はどうするのでしょうか?
学校に行かない=勉強しなくてもよい
にはなりません。
学校に行かない変わりに
何をするのか、どこに行くのか
を明確にするのです。
しかし、本当に体調が悪い場合は
まずは、体調管理を最優先してください。
適応障害という病気があります。
多くは、職場で発生します。
しかし、今は学校でも
適応障害は起こるのです。
学校の場合は、
学校に適応できない、
クラスに適応できない、
担任に適応できない、
ということが原因で
適応障害になるのです。
適応障害の根本的な解決は
その原因から離れる、
しかありません。
会社が問題なのであれば
職場を変える=転職
職場が問題なのであれば
部署の異動願いを出す
となります。
しかし、学校の場合は
そうそうに「転校」はできません。
そこで、どの場所なのであれば
適応障害にならないのかを
探っていく必要があるのです。
《クラスに適応できない場合でも…》
では、クラスに適応できない場合、
クラスを変えれば良いのでしょうか。
そもそも「年度途中」で
クラス移動はできないでしょう。
クラス移動ができないから
「特別支援学級」にひとまず行きましょう、
とか
「保健室」行きましょう
となる場合もあります。
しかし、それでも「行けない」
ことも多々あります。
また、仮に4月に
クラスが変わったとしても
「学校に行けない」が
継続することがあります。
その場合は、
「クラス」に適応できないのではなく
「学校」に適応できないです。
《みんな頑張っている、というまやかし》
よく「嫌なことでもみんな、頑張っている」とか
「みんな我慢している」とか
みんなと同じことを強要する方がいます。
「みんなと同じ」ということは
そんなに大事なのでしょうか。
「みんなと同じ」にしなければ
ならないのでしょうか。
違いますよね。
そもそも「感じ方」は
人によって異なります。
例えば、多くの人が面白いと感じた映画でも
実際に自身で観たら「つまらなかった」
ということもあるはずです。
シャワーの設定温度に関しても
39℃でも熱いと感じる人がいれば
41℃でもぬるいと感じる人がいます。
気温も36℃が暑いと言う人もいれば
快適と言う人もいます。
そのため何度から熱中症になるのか、
水分補給をどの程度しないと
熱中症になるのかは
人によって
全く異なりますよね。
それは、学校に対しても
同じのはずです。
皆、それぞれ感じ方は「違う」のです。
それが、多様性です。
そのため「皆と同じ」ではなく
その子は何を感じ、何を考えるのかを
把握することが大切なのです。
《子どもの自主性を育てていく》
では、学校に行きたくない、
と子どもがなった場合、
具体的な選択肢は
どのように出すのでしょうか。
先ほど
学校に行かない=勉強しなくて良い
ではないと書きました。
学校に行かずに
学習を進める方法には
どんな方法があるのかを
提示していくのです。
学校に行かない代わりに
・教科書を自分で読む
・ワークを自分で進める
・タブレット学習などで勉強をする
といったことを
毎日、どのくらい続けるのかを
決めていくのです。
家での学習だけでなく
学校ではない、
別の場所に行くこともおススメです。
具体的には
・適応指導教室
・フリースクール
・フリースペース
・親御さんの職場
・祖父母の家
などです。
適応指導教室やフリースクールは
学習が主になるでしょう。
フリースペースでは
遊んでいることが多いようです。
そのため「何を目的」にして
どこに行くかがカギになるのです。
そして、どんな小さなことでも
子ども自身に「選択」させたり
「決断」させたりしてください。
その上で、子ども自身が
「自分で決めた」ということを
確認するのです。
親御さんを含む
周囲の大人は
子どもが選択・決断したことは
最大限 尊重してくださいね。
しかし、仮に選択・決断が
良い方向に向かわなかったとしても
絶対に子どもを責めてはいけません。
仮に道を間違えたとしても
別の道がまだあります。
なんどもやり直すことが可能です。
そのような気持ちで
やれることを少しずつ増やしていきましょう。
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《最後に…》
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