心理士カウンセラーのブログ

Psychological counselor Weblog

【HSC(Highly Sensitive Child)の原因と対策】

2021.12.01

11月27日(土)に

第2回 学校説明会を実施しました。

ご参加くださった親御さん、生徒さん、

中学校の先生、本当にありがとうございます。

当日、お越しになれなかった方は、

個別相談をおこないます。

お気軽にお問い合わせください。

さて、さっそく本題です。

学校説明会後の個別面談にて

HSCについてのご質問を

多数いただきました。

今回は、HSCについて

ご説明いたします。

【HSCとHSPの違いとは…】

HSC とは、

Highly Sensitive Child

(ハイリー・センシティブ・チャイルド)

の略で、

「人一倍敏感な子ども」

という 概念です。

HSC は、

生まれつき

非常に敏感な感覚や

感受性を持っているため、

刺激を受けやすく、

些細なことが気になってしまいます。

なお、人一倍敏感な大人は、

Highly Sensitive Person

(ハイリー・センシティブ・パーソン)

を略してHSP と呼ばれます。

【HSCの特徴である「DOES」とは…】

HSCの特徴は、

アルファベット4文字で

「DOES」と呼ばれています。

各々のアルファベットの意味を

確認していきましょう。

D:プロセスの処理が深い

※Depth of processing

O:刺激を強く受けやすい

※easily Overstimulated

E: 感情的な反応が強い

※Emotional responsiveness

S:微妙な刺激に対する共感と敏感さを持っている

※empathy and sensitive to Subtle stimuli

【プロセスの処理が深いとは】

プロセスの処理が深いとは

少しの 情報から

多くのことを察したり、

周囲の 空気を

敏感に察知したりす

る能力のことです。

先々のことまで

考えを巡らせてしまうため、

間違うことを恐れ、

慎重になりやすい傾向があります。

また、その他には

・物事の本質をつくような深い質問をする

・聞きかじりの言葉を使って大人びたことを言う

・ユーモアのセンスがある

・色々な可能性を考えてしまうので、なかなか決断できない

・じっくり観察してから考えるので、行動するのに時間が必要

といったことも特徴でしょう。

【刺激を強く受けやすいとは…】

受ける刺激が

HSC でない人より強いです。

暑さや寒さといった

環境の変化に弱く、

痛みも感じやすいです。

音やにおい、

肌触りなどにも敏感で、

チクチクした肌触りの服などが苦手です。

刺激が多いところでは、

すぐに疲れてしまいます。

また、

・楽しいはずのイベントや旅行なのに、

ぐずったりぐったりしたりする

・興奮することがあった日の夜は眠れない

・大きな音が苦手

・痛みに弱い

・暑さや寒さ、サイズの合わない靴、濡れている・チクチクする服を受け付けない

・サプライズが苦手

・人に見られる、実力を試される場面などで普段の力を発揮できない

といったことも特徴的でしょう。

【感情的な反応が強いとは…】

感情的な反応が強いとは

ポジティブな感情、

ネガティブな感情の

両方に強く反応することです。

HSC の子どもは、

怒られているのが自分ではなかったとしても、

他の子が怒られているのを見て、

自分も怒られているように感じてしまいます。

また、

・親は弟や妹を叱っているに、なぜか隣にいるお兄ちゃんの方が泣き出してしまう

・ペットの死から数ヶ月経つのに、まだ落ち込んだ状態が続いている

・動物の気持ちに共感してしまい、「牛がステーキになる」などの事実にショックを

受ける

といったことも特徴的でしょう。

【微妙な刺激に対する共感と敏感さを持っているとは】

HSCの子は

他人の機嫌の機微を

察することができます。

また、他人の髪型や周囲の

ちょっとした環境 変化などにも気付きます。

さらには

・肌触りが違うからか、お気に入りのバスタオルしか使わない

・店内や乗り物のにおいにもの凄く敏感

・夫婦喧嘩になるかならないかのときに、悲しそうな顔をしたり、泣き出したりする

・いつも食べなれているおかずの味を少し変えただけで「美味しくない」という

・遠くの鳥の声や飛行機のエンジン音が聞こえる

・「前髪を切った」「小物を移動させた」など、人や場所の小さな変化によく気が付く

・他社の視線やあざ笑い、お世辞などにすぐに気が付く

といった特徴もあります。

【HSC と接する時の10 のポイント】

HSC と接する時の10 のポイント

とはいったい何なのでしょうか。

以下、列記いたします。

1) 干渉しない

・指示や口出しをせずに、できるだけ見守る

・パターナリズム的な干渉に注意する

 ※パターナリズム = 強い立場にある者が、弱い立場にある者に対して

 「あなたのためになる」と言って、

  本人の意思に関係なく

  受け入れさせていく干渉的な関わりのこと

2)無理強いしない

・急かさない、 圧力を加えない

・叱らない ※HSC には話して聞かせるだけで十分

3)その子のやり方やペースを尊重する

・他の子どもができているを基準にしない

・その子がやり出すまで待つをいう姿勢を意識する

4)コントロールしない

・褒めながら誘導するということは控え目にする

5)ほかの子と比べたりしない

・周りの子や兄弟などと比べない

・否定的な言葉を使わないようにする

6)避難場所を作っておく

・いざという時に落ち着ける避難場所を作る

7)早めに休ませる

・疲労が溜まらないうちに、早めに休憩をとる

8)共感し、子どもの気持ちを代わりに言葉にして語りかける

・悔しかったこと、嫌だったこと、怖かったことなど、その時の気持ちを受け止める

・上手く言葉にできない子は、泣くことで解放できるようにするのも良い

9)苦手なものから距離を置けるよう工夫する

・予め、苦手であろうことには近付かない

・苦手なことは後回しにするもの良い

10)親との分離のタイミングの判断は慎重に行う

HSCは、敏感な分

公立の中学校や高校では

登校すらもままならないことがあります。

しかし、HSCの子は

芸術家的な才能を発揮することもあるのです。

本人がのびのび過ごせる環境で

自身の才能を思いっきり伸ばすことができるのが

松陰高校 高松校・丸亀校なのです。

HSCで大変な思いをしている人は

是非、相談に来てくださいね。

入学するしないは関係なく

いつでも相談に乗りますよ。

では。。。

松陰高等学校 高松・丸亀校

スタッフ・職員一同

★☆★☆★☆★☆★☆★☆

HSCや起立性調節障害、

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査についてのご質問は、

松陰高等学校 高松・丸亀校まで

お願い致します。

固定電話️087-813-3781

ご希望であれば

WISC-Ⅳ(ウィスク4)検査から

その子に即した

勉強方法などを

アドバイスをさせて頂きます。

グレーゾーンの子どもを抱える親御さん、

発達障害児を育てている親御さん、

特別支援に関わる学校の先生、

放課後等デイサービスの指導員さん、

是非、お気軽にお問い合わせください。

087-813-3781

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