松陰ブログ
SHO-IN Weblog
【小さな習慣は、いつか自分を助けてくれる】
2026.08.19
みなさん、こんにちは。猪熊です。
先日、ある親子の実話を知り、とても心に残りました。
宮武千恵さんは25歳でがんが見つかり、治療によって一度は回復しました。
しかし、その後がんが再発。
幼い娘のはなちゃんを残し、33歳という若さで亡くなられました。
千恵さんが闘病中、まだ幼い娘に教えていたことがあります。
それは、難しい勉強でも、特別なことでもありませんでした。
「みそ汁の作り方」
「洗濯物の干し方」
毎日の暮らしの中にある、ごく普通のことです。

そこには、
「いつか一人でも生きていけるように」
という、お母さんの思いが込められていたそうです。
そして千恵さんが亡くなった後、
深い悲しみの中にいたお父さんのために、まだ幼かったはなちゃんが台所に立ちました。
お母さんに教えてもらった通りに、みそ汁を作ったのです。
この話を知った時、私は考えさせられました。
千恵さんが娘に残したものは、みそ汁の作り方だけではなかったのだと思います。
「自分でやってみること」
そして、
「誰かを思って行動すること」
そんな生きていく上で大切なことも、
毎日の生活の中で少しずつ伝わっていたのではないでしょうか。
考えてみると、
私たちの毎日も、小さなことの積み重ねです。
朝起きること。
ご飯を食べること。
挨拶をすること。
少し勉強してみること。
人と話してみること。
疲れた時には、きちんと休むこと。
一つひとつは、決して大きなことではありません。
でも、そんな毎日の繰り返しが、
少しずつ自分の力になっていくのだと思います。
もちろん、毎日きちんとできるとは限りません。
「やろう」
と思っていたのにできなかった日もあります。
続けていたことを途中でやめてしまうこともあります。
それでもいいのではないでしょうか。
一度止まったら、また始めればいい。
毎日できなければ、できる日に少しやってみればいい。
大切なのは、最初から完璧を目指すことではなく、
「今日はこれだけやってみよう」
という小さな一歩なのだと思います。
そして大人は、
子どもの「できていないこと」には、つい気づいてしまいます。
でも、よく見てみると、
昨日より少しできるようになったこと。
自分からやってみようとしたこと。
本人なりに続けていること。
そんな小さな変化も、きっとあるはずです。
すぐに大きな結果として見えなくても、その積み重ねが、
いつかその子自身を支えてくれる力になるのかもしれません。
「習慣」というと、少し堅苦しく聞こえます。
でも、
「毎日の中に、小さな“できた”を一つ増やしていく」
と考えると、少し気持ちが楽になります。
今日できなかったら、また明日。
うまく続かなかったら、もう一度始めればいい。
焦らず、自分のペースで。
生徒のみなさんも、まずは自分にできそうな小さなことを一つ。
保護者のみなさんも、お子さんの中にある小さな「できた」を一つ。
そんな一つひとつに目を向けてみるのもいいかもしれません。
何年か先に振り返った時、
「あの小さな積み重ねが、今につながっているんだな」
と思える日が来るかもしれません。
私自身も、毎日の何気ない積み重ねを大切にしていきたいと思います。
以上、猪熊でした。